2024シーズンから使用されるブレーキユニット


ブレーキディスクアッセンブリー




インディカーでは2017年よりブレーキユニットにアメリカのフォーマンス・フリクション・コーポレーション(PFC)製のものを使用しています。2024年はシーズンはハイブリッドPU導入によってレースカーの重量が約54㎏増加し、エンジンパワーも従来より約150馬力ほどアップすると言われています。

これまでよりもブレーキユニットへの負担が増加することに対して、PFCは新たなブレーキユニットを導入しています。新型ブレーキユニットはブレーキ温度上昇に対する放熱対策の強化と、ブレーキローターやブレーキパッドの耐摩耗性を強化。コスト増加を最低限に抑えるために、ブレーキキャリパーはこれまでの物を引き続き使用します。



PFC製ブレーキキャリパー




【新型ディスクユニットの変更点】
■クーリングベイン(冷却のための穴)が60から90に増加
■ディスクアッセンブリーの重量が100g減少
■ブレーキローターの炭素密度が増加
■ブレーキ温度の冷却効果が増大
■セブリング(最もブレーキの負担が高い)でローターの最高温度が200度以上低下
■セブリングのストレートエンドのヘアピンで69度以上低下
■セブリング1周で600°C以上になる時間が約70%短縮。これにより高温酸化摩耗を低減。

コメントを残す