アラバマGPではマクロクリンが圧勝でペンスキー1-2!






【アラバマ・グランプリ リザルト】
気温25度 路面35度
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6312/2024-04-28/indycar-officialraceresults.pdf







【マクロクリンが他を圧倒してアラバマ2連勝】
プッシュトゥパスシステム(P2P)の不正使用で開幕戦が失格となったチームペンスキーのスコット・マクロクリンがポールポジションを獲得。そのアウトサイドにはチームメイトのウィル・パワーが並んでペンスキーのフロントロー独占でのレーススタート。その2台は3ストップ狙いでハードタイヤでスタートしながらも、2ストップ狙いで燃費走行をする後続を引き離しにかかる。ピットデルタタイム(ピットストップすることで消費するタイム)は約28秒。3ストップで行くにはラストピットまでに28秒の貯金が必要。しかし、レース序盤とレース折り返しのところでアクシデントによるイエローとなってしまい、そのたびにマクロクリンとパワーの貯金はゼロに。しかし、その次のイエローは2ストップ勢にとっては微妙に早いタイミングとなって、さらなる燃費走行が必要になる状況に。一方で3ストップ勢にはラストストップまでイエローはなく、マクロクリン、パワーは大きなリードをキープしたままでラストピットを完了。残り5周でイエローになるもマクロクリンはパワーに1秒以上の差をつけてフィニッシュ。ポールトゥウィンで今季初優勝。90周のレースで58周の最多ラップをリード。去年のアラバマGP以来キャリア6回目。P2P騒動の中で圧倒的な速さを見せつける。

【ペンスキーが1-2フィニッシュ】
アウトサイドポールスタートのパワーも、マクロクリンに続いてラストピットではパロウよりもだいぶ前でコースに復帰すること成功。レース序盤では自らのミスでルンガーにポジションを譲って後退するも、2回目のピットストップで逆転。レース終盤ではヘルメットへの冷却エアダクトが芝生と土で詰まるというアクシデントでヘルメット内の暑さに苦しみながらも2位フィニッシュしてチームペンスキーが1-2フィニッシュ。











【ルーキーのランクイストが3位初表彰台】
チップガナッシレーシングのルーキー、リナス・ランクイストは予選19位で、変則的な3ストップを実行。6周目のイエローで1回目のピットイン。ピットインしてハードタイヤからソフトタイヤに交換し燃料をトップオフ。このイエローで8台がピットインしたため、ランクイストは1ポジションダウンの20位でコースに復帰。ここから燃料に余裕のある”残り2ストップ作戦”を実行。37周目にアンダーグリーンで2回目のピットインの時には他全車が1回目のストップを終えていて4位まで浮上。2回目のピットアウトでは15位でコースに復帰。その6周後にロッシが止まってイエローが出てステイアウトすると11位へ浮上。リスタート6周後にはロブがクラッシュして再びイエローに。これもステイアウトして2位に浮上し、前を走る同じ作戦のフェルッチがピットインするとランクイストがラップリーダーに。70周目にラストストップすると14位でコースに復帰。前6台がラストピットインを終えると、アンダーカットに成功して6位へ浮上。以降は2ストップ狙いで燃費走行を強いられたアームストロング、ローゼンクイスト、パロウの3台を抜いて3位フィニッシュ。The Biggest Mover賞も獲得。

【2ストップ最上位はローゼンクイスト】
作戦は2ストップと3ストップに別れるも、ただでさえ燃費走行が強いられる2ストップ勢は3回目のイエローが最後のフューエルウインドウ(60周目以降)の少し手前の55周で出てしまい、2ストップ勢の各車がそのイエローでラストピットを行うも、59周めでリスタートしてしまい、さらに厳しい燃費走行が強いられてしまい、ハイペースで飛ばす3ストップ勢に対してコンマ2秒落ちのペースで走行するのが精いっぱい。ソフトタイヤスタートのパロウが2ストップ組の先頭を走り続けるも、恵のイエローは最後まで出ず、最後はハードタイヤを履いたために、ソフトタイヤを履いていたローゼンクイストがラスト3周のところでパロウの前に出て2ストップ組最上位の4位フィニッシュ。タイヤ選択が明暗を分けた結果に。

【延べ289回のオーバーテイク】
コース上でのオーバーテイクは延べ289回。そのうちポジションチェンジは281回。バーバーモータースポーツパークでは史上最多記録。

【4回のフルコースイエロー】
4回のフルコースイエローはこの9年間で最多。直近8回ではフルコースイエローはいずれも2回以下。







【ジョージナが乱入】
ターン8手前の歩道橋にぶら下がっている数あるアート作品の一つであるマネキン人形のジョージナがレースも佳境となる53周にコースわきに落下。わずかにレーストラックにはみ出たマネキンの腕にルカ・ギオットが接触。その3周後にロブがクラッシュしてフルコースイエローになり、ジョージナは回収。場内映像にジョージナ落下の映像がリプレイされてパドックは大爆笑に。



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【ハータがポイントリード】
開幕3レースが終わってコルトン・ハータがポイントリーダー。開幕戦3位、第2戦2位、今回8位。ハータがインディカーシリーズでポイントをリードするのは初めて。



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【次回はインディアナポリス・ロードコースのインディGP】
GAORA SPORTS他、配信プラットフォームで
5月11日日曜日深夜4:00(月曜早朝)から生中継!
https://www.gaora.co.jp/motor/3878680

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