チームペンスキーの主要メンバー4人が謹慎






開幕戦セントピーターズバーグGPでプッシュトゥパスシステム(P2P)の不正使用があったチーム・ペンスキーの主要人物の4人が、この5月にインディアナポリスモータースピードウェイで開催される2レースを欠場します。

チームペンスキーは社内調査の結果、内部コミュニケーションと作業プロセスにおいて重大な不備があったとして、チーム社長のティム・シンドリックと、マネージングディレクターのロン・ルゼフスキー、ジョセフ・ニューガーデン担当エンジニアのルーク・メイソン、ウィル・パワー担当シニアデータエンジニアのロビー・アトキンソンの4人が、今週末のインディアナポリス・グランプリと次回のインディアナポリス500に参加しないことを発表しました。

シンドリックは、前回のインディ500で優勝しているニューガーデンのストラテジストを担当し、ルゼフスキーは2018年にインディ500を制しているパワーのストラテジストも務めています。インディ500以外にも、この2人によってチームペンスキーはインディアナポリスのロードコースレースでトータル6勝しています。

開幕戦でのP2Pの不正使用に関して、4月28日にペナルティが発表され、レースで優勝したニューガーデンは優勝取り消しで失格処分となり、3位フィニッシュしたスコット・マクロクリンも失格処分となっています。

パワーのレースカーにも同じソフトウェアを搭載され、P2Pを不正使用できる状況にありましたが、実際にはレース中に使用は無かったとして、4位フィニッシュも10点減算となっています。

さらに、これら3台のエントリーにはそれぞれ25,000ドルの罰金が科され、開幕戦セントピーターズバーグGPに関連するすべての賞金が没収されています。

チームペンスキーのオーナーであり、インディカーとインディアナポリスモータースピードウェイのオーナーでもあるロジャー・ペンスキーは「今回の事の重大さと、これまで数十年間にわたってこのスポーツに携わってきた立場から今回の結果が及ぼす影響をしっかりと認識しています。チームペンスキーの全員、そしてレースファンの皆様やビジネスパートナーの皆様に対しては、我々が犯した過ちを謝罪し、深く反省していることをご理解いただきたくお願いいたします」と声明を発表しています。




2件のコメント

  1. ロジャー・ペンスキーがINDYのオーナーになり、形式的にチームを離れたものの利益相反の懸念はしていました。去年のINDY500であのタイミングでの赤旗は2位にいたのがニューガーデンだったから忖度があったのでは?と疑ってしまいましたが、ロジャー・ペンスキーに限って、そんな馬鹿な事はする筈はないと思ってます。しかし、今回の件は誰がどう見ても故意としか思えないし、他にも同様な不正が過去になかったか?他のチームも不正は行われなかったか?
    不正はP2Pだけか?例えば燃料タンクやパーツにも違反はなかったか?

    シリーズの信頼性に関わる事なのに、チームもロジャー氏もINDYCARも沈黙。
    それどころか使用したドライバーが「知らなかった」とは見苦しい。

    もはや組織的なドーピングに疑いの余地はありません。

    他のスポーツと比べても、一戦の失格と関係者の自主謹慎では甘すぎます。
    1. いっくんへ
      シリーズはペナルティを発表し、チームもペンスキーも声明を発表しています。
      想像と感情で俺ルールで量刑することは個人制裁にすぎません。

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