インディカーの新たな雨対策






2020年から導入されたエアロスクリーンのスクリーン部分はポリカーボネート製で、視界には一切のゆがみがなく、時速354キロで水平発射された1kgの物体を跳ね返す能力があります。

サプライヤーはPPGとイソクリマの2社があり、スペックは同じで、ともに曇り止めのヒーターが装着されています。

しかし、何回かの雨天でのレース時にエアロスクリーンの底の部分と、スクリーン前面中心に装着されるセンターラインウィッカーに水が溜まって視界を奪うという事象が発生。インディカーは対策としてロードでのセンターラインウィッカーの使用停止と、新たなパーツを投入することで対策することになりました。

今週末のミッドオハイオでは3日間の降雨が予想されるため、この対策の効果が期待されています。



【ダンパーカバー・ターニングベーン】ウインドスクリーンの前のダンパーカバーに左右に一対で装着し、ウインドスクリーンへの水滴の付着を軽減します。装着は降雨が予想されるなかでインディカーが指示を出した時のみに許されます。従来のダンパーカバーに6か所ドリルで穴あけし、ビス留めします。不使用時はヘリテープで穴をふさぎます。

ダラーラが開発したこのパーツは風洞実験とアレクサンダー・ロッシによる実写テストで効果が確認されています。

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