チームプレビュー、AJフォイトレーシング






【ドライバーラインナップ】
サンティーノ・フェルッチ (No. 14 Sexton Properties Chevrolet)
スティングレイ・ロブ (No. 41 Pray.com Chevrolet)

【2023シーズンリビュー】
第107回インディ500予選ではフェルッチとルーキーのピーダーセンの2人が予選2日目のファスト12シュートアウトに進出し、フェルッチが4番グリッドを獲得し、ピーダーセンが11番グリッドを獲得しました。これは両ドライバーにとって共にインディ500予選ベストリザルトになります。インディ500決勝レスでは、フェルッチは11周をリードして3位フィニッシュ。A.J.フォイトレーシングとしては2000年のエリセオ・サラザールが記録した3位フィニッシュ以来の成績でした。ピーダーセンは196周目のリスタート時にリードラップにたもののアクシデントに巻き込まれて21位に終わっています。

【今シーズンの注目】
AJフォイトレーシングは新たにチーム・ペンスキーと技術提携を結びました。インディカー参戦2年目のロブは、インディカーステップアップ前にはUSFプロ2000では7勝を挙げ、インディネクストで2年目をランキング2位で終えています。今シーズンはデイルコインレーシングからより体制が整ったAJフォイトレーシングに移籍して大きな飛躍が期待されています。

フェルッチはまだ優勝経験はないものの、これまでのインディ500での成績は優秀で、過去5回の出場で平均フィニッシュは6.0。5年連続でトップ10フィニッシュを記録しています。この成績はデイルコインレーシング、レイホールレターマンラニガンレーシング、ドレイヤー&レインボルードレーシング、AJフォイトレーシングと4つの異なるチームで記録されたもので、平均予選ポジションは16.8位。つまり決勝レースで毎回大きくポジションを上げてきていることを意味しています。インディ500参戦最初の4レースでは平均して16ポジションアップを記録しました。昨年は1ポジションしか上がりませんでしたが、11周をリードして、最後のイエローが出されるタイミングによっては優勝する絶好のチャンスもありました。

【11年ぶりの勝利に期待】
AJフォイトレーシング最後の優勝は2013年ロングビーチGPでの佐藤琢磨選手によるもの。以降、11シーズンで優勝から遠ざかっています。トップチームであるペンスキーとの技術提携がどれほどチームのパフォーマンスを押し上げるかに期待が集まります。

2件のコメント

  1. フェルッチはAJ2年目ですか? どこかの記事で「短気なAJのもとで最も長く走った」と琢磨さんが称賛されていたのを覚えています。
    短気なAJにドライバーやスタッフが嫌気をさして辞めて行くかどうかは知りませんが、琢磨さんのコミュ力がずば抜けて4年間強かったのは疑いようもありません。
    記憶が正しければ13年のエンジニアはCARTでローラの神様と呼ばれたドン・ハリデーだったと思うのですが、今は知りません。
    ペンスキーとの技術提携でエンジニアリング部門がどれだけ強化されるかが見ものですね。

    去年の解説で「AJブランドを残したいロジャー・ペンスキー氏による温情」のような事が言われていましたが、資金面ではサポートされているんでしょうか?技術提携だけですか?
    レッドブル-トロロッソみたいに、ペンスキーの二軍的みたいになると想像していたのですが。
    1. いっくんへ
      AJはチーム運営にはすでにかかわらず、ラリー・フォイトが取りしきっています。
      琢磨選手在籍時のメカニックは今も何人かそのまま在籍しています。
      エンジニアは4年間ハリデーが担当していたかと思います。
      ペンスキーとの連携はアクアンでもテクニカルパートナーシップです。

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