佐藤琢磨選手が2023シーズンを総括






10月3日にホンダ青山でホンダレーシングスクール鈴鹿の説明会が開催され、説明会前に単独インタビューの時間をいただけたので、佐藤琢磨選手に2023シーズン総括していただきました。



【今年は5レースのみの参戦にとどまりましたが、スポット参戦の難しさは?】
フル参戦ではなく、5レースのみのスポット参戦と言うことで、これまでとは自分の気持ちの持ち続け方も参戦環境も全く違うものでした。正直に言ってうまく行かなかったというのがまずありますね。ちゃんとレースができなかったという感じで悔しさが残りましたね。

【インディ500ではFAST9に入って予選8位、決勝は7位シングルフィニッシュでしたが?】
チップガナッシレーシングからインディ500を走るということに関しては、優勝しか考えていなかったですし、プラクティスを通じてのクルマ作りは決して順調ではなかったですけども、スピードはそこそこ出ていましたし、ファストフライデー(予選前日)では予選での新記録が出そうな速度を出すこともできましたが、肝心の予選本番ではスピードが伸びていかなくて、予選後は方向性の修正をしなければならなくなって、チップガナッシレーシングと言えどもバタバタしました。決勝レースは全く自分のモノになっていなかった感じですごく苦労しました。







【チームから課せられた役割分担などで、他に自分が試したいことができない状況もあった?】
チームのリソースの大きさではこれまで自分が所属したチームの中では一番充実していますし、クルマの準備段階でもすごく高いレベルにあったかとは思います。これまではシングルカー時代のレイホール(RLL)や、2台体制でしたがAJフォイトなどでキャリアを積んできましたが、これまでに自分が築き上げてきた進め方と言うか、ここ数年でのRLLや昨年のデイルコインレーシングでは、色々なことで100%自分がコントロールできたのですが、今年はチップガナッシでは同じようにはできずにいい方向には向かわなかったというのが、残念に思いましたし、全く想像していない部分でもありました。







【インディ500以外ではクラッシュやアクシデントが多い感じでしたが?】
レースごとに車の雰囲気が変わってしまっていました。その原因を探ろうにもどんどんシーズンが進んでいってしまったような印象でした。フル参戦であれば細かな分析もできますが、今年はそれができずに、すぐにレースカーがアームストロングの仕様に変わってしまったりして、ロードストリート中心のプログラムの中でオーバルテストもできずに次のレースということで、うまくかみ合っていかなかったですね。

【応援してくださったファンの皆さんに一言】
今シーズンも本当にたくさんをの応援をありがとうございました。大きな期待を抱いて戦った一年でしたが、結果につながらなかったのは残念です。自分としてはチップガナッシレーシングから得られたものは大きかったと思います。今後はどういう形で挑戦が続くかはまだわかりませんが、今シーズンはたくさんの応援をありがとうございました。



今回のインタビューの一部は10月29日放送予定の総集編でご紹介する予定です。
10月29日(日) 22:30 ~ 24:30 インディカー・シリーズ2023 総集編https://www.gaora.co.jp/motor/3652800

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