第107回インディ500はニューガーデンが悲願の優勝






【第107インディアナポリス500リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6135/2023-05-28/indycar-officialraceresults.pdf

【ニューガーデンが悲願の初優勝】
インディカーシリーズ参戦12シーズン目を迎え、通算26勝をあげて2回シリーズチャンピオンとなってたジョセフ・ニューガーデンが12回目のインディ500挑戦で悲願の初優勝。チームペンスキーとしてはインディ500通算19勝目となりました。
予選17位のニューガーデンは2番手でエリクソンを追う形でファイナルラップへのリスタートへ。そのバックストレッチでエリクソン抜き去り、再逆転を狙って追いすがるエリクソンと共になだれ込むようにフィニッシュし、無冠だったインディ500での勝利を手に。.0974秒差での優勝はインディ500史上4番目の僅差。
「どうしてインディ500で勝てないのかと何度も聞かれましたが、インディ500で勝たないと頂点を制したとは認めてもらえません。なので、どうしてもインディ00で勝ちたかったです。自分たちにはその実力も可能性も十分だと思っていました。こうしてチーム全体の努力でインディ500を勝てたことは本当にうれしいです」とニューガーデンはコメント。







【史上最高賞金額】
第107回インディアナポリス500の賞金総額は2年連続で過去最高を更新。賞金総額は総額は17,021,500ドルで、優勝したジョセフ・ニューガーデンは366万6000ドルを獲得しました。

【エリクソンは2連勝を逃す】
予選10位のマーカス・エリクソンは1ラップシュートアウトまでに30周をリード。史上5人目の2連勝を目指してリスタートし、トーイングを利用されるのを嫌って蛇行した隙にニューガーデンに前に出られ、結局、逆転のチャンスはなく2位フィニッシュ。

【AJフォイトレーシングのフェルッチが3位】
3位フィニッシュはAJフォイトレーシングのサンティーノ・フェルッチ。予選4位はチームとして2001年のロビー・ゴードン以来の予選ベスト。2回目のレッドフラッグ明けからの、残り5周のリスタートで、3位にいたフェルッチは3ワイドでニューガーデンとエリクソンに並びかけて、一瞬先頭に立ったもののその寸前にアクシデントが発生してイエローに。フェルッチとチームはラップリードをアピールしたためにレースコントロールは順位を再確認するものの、結局はイエロー発生の瞬間は3位と判定され、最後のリスタート後もそのまま3位でフィニッシュ。フェルッチはインディ500に5回参戦して5回目のTOP10フィニッシュで3位は自己ベスト。チームとしては2000年エリセオ・サラザールの3位以来のベストフィニッシュ。











【佐藤琢磨は7位フィニッシュ】
3列目ミドルの8番グリッドからスタートした佐藤琢磨は1回目のストップまでは8位をキープ。ニューガーデンとエリクソンにオーバーカットされて10位へ後退。2回目のピットストップ寸前でタイヤかすに乗って17位まで後退。3回目のストップまでにディクソン、マクロクリン、カーペンター、カナーン、アイロットらを抜いて9位までポジションを回復。残り50周の所で出されたイエローで前11台がステイアウトするところで5回目のピットストップ。これで22位までポジションを落とすも、アンダーグリーンで各車がラストピットを終えると12位まで回復。さらに前2台がクラッシュして10位でファイナルラップでのリスタート。4ワイドで一気に3台を大外から抜いて最終的に7位フィニッシュ。







【佐藤琢磨選手のコメント】
スタートからポジションを上げるのは難しかったですね。集団の中だと全然上げられなかったです。ピットインしてダウンフォースをつけてからはだいぶ良くなりましたが、集団で一度大きく順位を落としたのが痛かったです。そのあとは何とか最初のポジションまでは戻れて、さらに上を目指しましたが、最終的には時間切れになりました。レース終盤は赤旗の連続で混乱していましたが、リスタートのたびにポジションを上げられたのは良かったです。最後のピットストップの前はパトと一緒にいましたが、こちらのペースが良くなくて、もう少しペースが良ければ最後にトップ争いができたかもしれませんが、そこまで行けなかったので悔しいですね。5回目のピットストップでは終盤に勝負ができるようにアジャストしましたが、それが行き過ぎてしまってリアタイヤに厳しくなってしまって、全然踏めなかったです。6ストップ組の中では一番前にいたのに、そこでロスした分が大きかったです。結果にはつながらなかったですけど、できるだけのトライはしたつもりです。このレースは本当に難しいと思いました。新しい環境で学びながら色々発見しながらで、非常にチャレンジングに戦えたと思いますし、このようなチャンスを与えてくれたスポンサーの皆さんやチームに感謝したいと思います。



【ルーキーアワードはピーダーセン】
AJフォイトレーシングのベンジャミン・ピーダーセンがルーキーオブザイヤーを獲得。予選11位から21位フィニッシュし、215,300ドルの賞金に50,000ドルのボーナスが加算されます。

【カナーンがエリオとバトルで引退】
今回のインデイ500でインディカードライバーを引退するトニー・カナーンはファイナルラップのバックストレッチで40年前から一緒にレースをしてきたエリオ・カストロネベスとサイドバイサイドに。ポジションとしては15位争いだったものの、二人はトップ争いをするかのようにバトルを続けてエリオが15位でフィニッシュし、カナーンは続く16位でフィニッシュ。二人はそのままサイドバイサイドでバックストレッチを並走しながらお互いに手を上げてをたたえ合い、お互いに涙を流しながらピットへ。

【次回はデトロイトGP】
第7戦デトロイト・グランプリはデトロイトダウンタウンの新レイアウトで開催。
GAORA SPORTS他、配信プラットフォームで 6/4日曜日深夜4時(月曜早朝)から生中継!
https://gaora.co.jp/motor/3652800 https://gaora.co.jp/bros/ https://skyperfectv.co.jp

4件のコメント

  1. 琢磨選手の3勝目はなりませんでしたが、今回勝ったのがニューガーデンでとても嬉しかったです!。パジェノー以降、一番このレースで勝ってもらいたいドライバーだったので、やっと見る事が出来て本当に良かったです!。これで、現役シリーズチャンピオン経験者でインディ500未勝利ドライバーはパロウだけになったので、次は彼に勝ってもらいたいです。
    1. Dan Justinさんへ
      ニューガーデンの12回目での優勝が初出場から初優勝までの最多レース数だったというのは意外でした。
  2. 遅くなりましたが、今回も生放送ありがとうございました!
    今年も様々な出来事があって、ニューガーデンの初優勝は感動的でした。
    パトのアタックも熱かった!
    チップ・ガナッシ勢でもなかなか勝たせてもらえない難しさ、奥が深いです。
    ところで、最後の赤旗の寸前、琢磨さんフロントウィング、プラプラでしたよね。あれで最後のリスタート踏んでいったって強烈でした。
    スタッフさん、コメンタリー皆様、今年もお疲れさまでした。
    からのデトロイト、頑張ってください!
    1. 村田さんのファンさんへ
      ご視聴ありがとうございました。
      レースの詳細に関しては琢磨選手に詳しくインタビューして振り返ってほしいですね。
      インタビューの機会があったら放送で紹介したいと思います。

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