ロングビーチGP予選はカークウッドが初ポールポジション獲得






第3戦ロングビーチGPの予選で、アンドレッティオートスポーツのカイル・カークウッドがキャリア初のポールポジションを獲得しました。

【予選リザルト】気温17度 路面温度37度 湿度69% 
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6175/2023-04-15/indycar-results-quals.pdf

【予選5分ダイジェスト】
https://youtu.be/m0tYLSm7RUM

【カークウッドがキャリア初ポールポジション】
フロリダ州ジュピター出身で25歳のカイル・カークウッドがキャリ初のポールポジションを獲得。これまでのキャリアベストは開幕戦セントピーターズバーグでの5位でした。カークウッドは2022年にAJフォイトレーシングからインディカーシリーズにデビュー。今シーズンはアレクサンダー・ロッシがアローマクラーレンへの移籍と入れ替わるように古巣のアンドレッティオートスポーツに復帰しています。

「ようやくこの日が来ました。でもまだまだこれからですよ。チームとも非常にうまくいっていて、開幕3レース目で結果が出せてすごくうれしいです」とコメント。
予選FAST6はではカークウッドは唯一ニューソフトやイヤを使っての走行で、開幕戦に続いて今回まで特別に予選以降で4セット使用できるソフトタイヤを活用する形になりました。
カークウッドは2018年にUSF2000チャンピオンタイトルを獲得。2019年にインディプロ2000チャンピオンタイトルを獲得していて、インディカーシリーズへのステップアップラダーシステムRoad to INDYプログラムすべてを制した史上初のドライバーとなりました。しかも、3シーズン連続(2020年はパンデミックでシリーズがキャンセル)でのタイトル獲得と言う偉業を成し遂げています。

【エリクソンがキャリアベストの予選2位】
アウトサイドポールは現在ポイント2位のマーカス・エリクソン。予選2位は昨年のゲートウェイ以来のキャリアベストタイで、ロードストリートではキャリアベストとなります。

【ホンダがTOP5】
3位以下にはグロジャン、ディクソンと続き、ポイントリーダーのパト・オワードがシボレー勢最上位となる6位に食い込んでいます。

【不発のペンスキー勢】
ペンスキーの3台はいずれもFAST6には残れず、8位のニューガーデンを最上位に、9にマクロクリン、13位にパワーとなっています。FAST6にペンスキー勢が一台も残れなかったのは2021年ポートランド以来となります。

【ターン5の縁石の影響でクラッシュ】
土曜日の予選前のプラクティスセッションで開始3分後にターン5イン側の縁石にのったカラム・アイロットのレースカーが大きくジャンプしてタイヤバリアにノーズから激突。その11分後にもリナス・ビーケイが同じようにタイヤバリアへクラッシュ。2台ともノーズ部分を大きく破損しました。問題のターン5内側の縁石は木曜日のトラックウォークでは全て装着されていたものの、今回併催されているIMSAスポーツカー選手権のレースカーが金曜日に走行した時に1部を破損。金曜午後の行われたインディカーのプラクティス1では破損した縁石は取り外されたままでした。縁石はその後修復されましたが、各チームには修復の情報が伝わってないままで土曜の午前中のセッションが開始。アクシデント発生となりました。



左金曜 右土曜 左から2つ目の白い縁石が復旧




【プラクティス2でのアクシデント】
アイロットがターン5でクラッシュ  
ビーケイがターン5でクラッシュ  
スティングレイ・ロブがターン9でオーバーシュート
アームストロングがターン4でウォールに接触
パワーがターン4でウォールに接触
マクロクリンがターン6でオーバーシュート
ロッシがターン9でオーバーシュート
アームストロングがターン1でオーバーシュート

【追悼ステッカー】
AJフォイトレーシングは、チーム オーナーのAJフォイトの妻ルーシー・フォイトが4月5日に亡くなったことを追悼して、ミラー にデカールを貼って出走します。ルーシーはAJと68年間を連れ添いました。







【2ストップか3ストップか】
昨年のレースでは、上位12台が2ストップを選択。今回のソフトタイヤはグアユールという低木樹から生成されたゴム成分をサイドウォールに使用した新スペックタイヤ (開幕戦のソフトタイヤと同じスペック)となるので、タイヤ選択がどうなるかは未知数です。昨年のタイヤ選択は大きく分かれました。
周回数は85周で満タンで走れる距離は約29周となります。フルコースイエローが出れば、2ストップで十分に走り切れることになります。ただし、2ストップ3スティントを選択した場合はハード、ソフト、いずれのタイヤでもロングランが強いられることになります。ピットストップデルタは38秒+停止時間となります。満タンで約8秒の給油時間が必要です。



2022年ロングビーチGPでの各車のタイヤ選択




【ピットロード出口】
ターン1入口まではオレンジ色のラインの右側をキープしなくてはなりません。ピットレーン出口を横断するオレンジ色のラインをレースカー中心が通らなければなりません。土曜日からオレンジラインの両側に黒いフチがつけられて視認性が上がっています。







【4月16日(日)深夜4時生中継】
GAORA SPORTS他、各配信プラットフォームなどでも生配信。
コメンタリーは村田晴郎さんと松浦孝亮さん。
https://www.gaora.co.jp/motor/3652800

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