インディカーがテレメトリーシステムを一新






インディカーシリーズは、2023年シーズンよりEMモータースポーツ製の新たなテレメトリーシステムを採用します。チームがレースカーのパフォーマンスアップするための新機能や、メディカルチームにより正確な情報を提供するための多くの新機能が導入されます。



これまでのマクラーレン製のシステムに代わって導入される新しいシステムは、F1、MotoGP、ルマン24時間レースなどで電子マーシャリングシステムなどをを提供しているEMモータースポーツによって提供され、車載センサーから数百チャンネルものデータをチームとレースコントロールに送信します。これらの情報は、ドライビングデータから最大限のパフォーマンスを引き出し、レースカーセットアップの最適化するだけでなく、レースカーの走行状態を英あるタイムでモニターすることで、トラブルの発生などを事前に予見することもできるようになります。



新システムでは安全面においてテレメトリー情報によってトラッキング機能が向上し、インシデントが発生時にはセーフティチームにも様々なデータが提供されるようになります。



インディカーのジェイ・フライ社長は「昨年のEMモータースポーツ製の電子マーシャリングシステムの導入結果は良好で、各チームやイベントプロモーター、レースファンから非常にいい好評を得ることができました。EMモータースポーツのテレメトリーシステムの導入は各チームの意思決定においてより多くの重要なデータを提供することになるでしょう」とコメント。



新しいテレメトリーシステムは、先行して導入されていた電子マーシャリングに統合される形で、先月のオープンテストで初めて実際に運用が行われました。



その結果、テレメトリーデータとマーシャリングシステムが同じシステムで管理されるため、データを外部経由させること無く、ダイレクトに一括して管理できるようになりました。これにより2つの異なったシステム間でのデータのやり取りによって発生しうるトラブルのリスクが少なくなり、信頼性が高まるだけではなく、データのセキュリティも確保されます。



2つのソフトウェアを組み合わせることで、部品や配線が共通化でき、システム全体がよりコンパクトで軽量になります。またソフトウェアのインストール、設定、管理がよりシンプルになり、システム全体のコストパフォーマンスもよくなります。



さらには今後のシステムの発展性も見込めることから、EMモータースポーツは、インディカーとのパートナーシップを拡大し、レースの現場におけるの情報の質と量のさらなる有効活用方法を模索しています。



EMモータースポーツ製製品の導入は、2021年にアクシデントデータレコーダー(ADR)とイヤーピースセンサーの供給から始まり、 それに続いてコースサイドのLEDパネルにマーシャフルフラッグを掲示する電子マーシャリングシステムが2022シーズン第5戦のインディGPから導入され、エンジニアリングのイノベーションと優秀性を評価するルイス・シュウィッツァー賞を受賞しています。



EMモータースポーツ社マネージャーのルカ・デ・アンジェリス氏は「これはEMモータースポーツが長年にわたって開発していた製品が、アメリカ最高峰レースのインディカー・シリーズで採用したことを非常に誇らしく思います。インディカー・シリーズはこの統合されたシステムを効率的に運用するのに最適なレースシリーズにだと思います我々は今後もインディカーと共にはINDYCARと統合システムの機能を拡張するための共同作業を継続することになっています」とコメントしています。

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