ロードアメリカが全面再舗装






シーズン最長で最速のロードコースであるロードアメリカで、このオフシーズン全面再舗装工事が行われました。



Walbec Group(ウォルベック・グループ)の施工によって10月3日に再舗装工事が開始。この工事によってピットレーンを含む 4.048 マイルのコース全体が新たなアスファルト舗装に生まれ変わりました。コースが再舗装されたのは1995年以来でシーズン最速のロードコースはさらなるスピードアップが見込まれています。



今回の再舗装工事では、剥がされた古いアスファルトは800台以上のダンプカーに積み込まれて搬出され、それとほぼ同量の新たなアスファルトが使用されました。再舗装にあたって、コースのキャンバー角や、縁石の位置、コース幅など、7,000か所以上のポイントで設計上の10分の1インチ以内の精度に維持されるという細かな作業が実施されいます。



ロードアメリカは今回の再舗装工事の機会を利用して、使い古されて摩耗した金属製の暗渠をDOT プラスチック製の暗渠に交換することで、施設内の8か所で排水システムを更新しました。



アスファルト舗装では2台の舗装工事車両が並んで走行し、コースのセンターに生じる舗装の継ぎ目を最小限に抑えました。この結果、継ぎ目がほぼなくなって、より滑らかになったコース表面で、ラップタイムが数秒速くなるとしています。



新たなコース舗装がもたらすと思われるもう1つの変更点は、ブレーキング、ターンイン、加速のポイントの変化にドライバーがどのように適応するかということです。



ロードアメリカで社長兼ゼネラルマネージャーを務めるマイク・ケルチャー「工事完成後に「コースが広くなったように見える」と言うコメントをいくつかもらいましたが、実際にはコース幅に変更はありません。ただ、路面のセンターの舗装の継ぎ目が無くなったので広くなったように見えるのでしょうが、コース幅は全くいじっていません。しかし、これまでにあった舗装の補修跡や、亀裂や継ぎ目が全くなくなっているので、ドライバーが目印に利用していたポイントは大きく変わることになります」とコメント。



舗装工事完成後には計時用のタイムラインなどの施設工事が行われ、今後は1周6マイル近くになるコース周囲の土木工事などが冬にかけて行われる予定で、来年の春にはすべての工事が終了する予定になっています。



レースコースの再舗装だけではなく、ピットレーンの改修なども含む今回の改修費用は全体で400万ドル以上と言われ、ピットエリアでは電力供給や水道施設などのインフラ施設の改修も行われています。



さらには場内放送PAシステムとビデオスクリーンの改修とともに、新たな観戦エリアの設営に取り組む予定にもなっています。



ケルチャーは「目標は、創業者の クリフ・タフテ が思い描いた理想のコースに近づけることでしたが、うまく実現できたと確信しています。新たな舗装となったトラックとピットレーンでのレース実施を楽しみにしており、2023年さらに素晴らしいレースが展開されるでしょう。シーズンパス、観戦チケット、キャンプサイトチケットの購入をぜひともお勧めしたいですね。これまでに記録されたいくつかの記録が新たに塗り替えられるはずです」と、今回の改修工事に満足しています。

コメントを残す