第105回インディアナポリス500 カーブデー 情報まとめ






雨のちくもり 気温15度 路面30度 湿度82%  



【ファイナルプラクティスリザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/5841/2021-05-28/indycar-results-pf.pdf



【カーブデーとは】カーブデー」とは「カーブレーション(キャブレーション)デー」の略で2004年までは木曜日に実施。 この日の練習走行以降はレーススタートまで走行の機会は無い。以前はレース前のキャブレーターの最終調整日であったことからカーブ(レーション)デーと呼ばれる。この日には2時間のファイナルプラクティスセッションが設けられ、決勝レースの走行状況を想定してフルタンクからハーフタンクでの状態での集団走行でのレースカーの状況を確認してアジャストする。このセッションではタイムトライアルはしないので、順位表の結果は参考にならず、何周連続して走行して何周目にベストスピードが出ているのか、そこから1周ごとのスピードはどう変化するか、スピードが落ち込まずに安定して周回しているかを見ることが重要。



【ファイナルプラクティスは2時間遅れで開始】午前11時から2時間で行われる予定だったファイナルプラクティスは朝の降雨の影響で2時間半遅れの午後2時36分から開始。結局7分を残して降雨のためにイエローが出され、そのままセッションは終了となっています。セッション開始までの間は路面の雨水を吸水する「エアタイタン」の仕事ぶりと優秀さを余すことなく紹介することができました。











【ディクソンが最速】ビッグトーがあったとはいえ、6周目に228.323mphを記録したスコット・ディクソンがこの日のトップ。たった47周で走行を切り上げてこの日の仕事を終了。「涼しくなったせいで大集団でも走行ができて、パッシングも増えている。レースはかなり見ごたえになるものになると思います。決勝日の気温が少し上がれば状況が変わるかもしれませんが、燃料消費量の確認やフルタンクの状況も確認できたので、やるべきことはすべて確認できました」と余裕のコメント。2008年以来の2回目のポールトゥウィンを狙います。



【ペンスキー勢の好転なるか?】予選ではルーキーのマクロクリンが17位、ニューガーデン21位、パジェノー26位、パワー32位と後方に沈んだものの、ファイナルプラクティスではパジェノー2位、ニューガーデン3位、パワー6位、マクロクリン7位と4台すべてがTOP10に入り。決勝日は予選よりも10度近く気温の低下が予想され、ホンダに対する燃費のビハインドなどは解消されるものの、ボトムハーフから集団を抜けてどこまで追い上げてこれるかが問題に。「決勝セットは最初から問題なかったので、どうして先週の予選であんなに苦労したのかよくわからない。なので、セッティングは予選前とは大きく変えていませんが、ニューエンジンに変えてフィーリングもいいので決勝日はできるだけ涼しくなってうまくイエローを利用して追い上げていきたいところです」とパワーは涼しいコンディションを希望しています。



【マルコ復活】去年のインディ500ではポールポジションを獲得したものの、カーブデー以降は絶不調。決勝レースでもホールショットをディクソンに奪われると後退する一方で13位フィニッシュ。今年の予選も25位と後方からのスタート。ファイナルプラクティスでは11周走ったところで電気系トラブルでピットイン。制御BOXの交換後は65周を走行して11番手までポジションアップ。「カーブデーにトラブルが出てよかったです。決勝日だったら手遅れですからね。今日もセッションの早いタイミングのトラブルだったのですぐに交換してそのあとは周回を重ねることができました」とマルコはコメント。



【ロッシがまたもやピットでトラブル】ファイナルプラクティス開始直前にアレクサンダー・ロッシのピットにある燃料補給装置(フューエルプローブ)にトラブルが発生してピットレーンに大量の燃料がこぼれるというアクシデント。これでロッシは5分間ホールドのペナルティ。ロッシは2016年インディ500ではレース序盤にフューエルプローブにトラブルが発生してピットインすることに順位を後退。レース後半は極端な燃費走行に徹してピットストップの回数を減らす作戦を選択して初優勝しました。2019年はレース中盤でフューエルプローブにトラブルが発生して大きく順位後退。その後はリスタートの度にジャンプアップして最後はパジェノーを捕まえながらの2位フィニッシュ。去年はピットアウト時に琢磨選手と接触してアンセーフリリースのペナルティ。インディ500でのロッシのピットトラブルはこれで4回目。







【琢磨選手は全体9番手】佐藤琢磨選手は33台中2番目に多い94周を走行。65周目に225.701mphを記録して9番手。ペンスキー勢やガナッシ勢、アンドレッティ勢と集団走行を重ねてライバル勢との比較をしながら日曜に向けての改善点を洗い出していました。ファイナルプラクティスでの琢磨選手のルーティンは以下の通り。



  • L1~L27 27周走行
  • L28~L39 11周走行
  • ピットで約5分間の作業
  • L39~L60 21周走行
  • ピットで約8分の作業
  • L61~L71 10周の走行
  • ピットで約5分の作業
  • L71~L94 23周の走行


【佐藤琢磨選手のコメント】「とても寒いカーブデイとなりました。60℉(約15.5℃)を下回る非常に寒い1日でしたが、天気予報によると決勝当日は70℉(約21.1℃)くらいになりそうなので、普段のインディ500よりは寒く、その意味では、寒くて風も吹いているコンディションでのデータを収集できてよかったと思います。トラックの状態や必要なダウンフォース・レベルは少し異なります。難しい走行となりましたが、No.15やNo.45とともにたくさんのことをチェックしたので、いいデータが収集できたと思います。いまからそれらをひとつにまとめ、日曜日に向けて最適の答えを導き出す必要があります」







【5月20日(土)カーブデースケジュール】



10:00~ 公開ドライバーズミーティング 公式ウェブでライブストリーミング



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11:30~13:00 The 500 Spectacle of Homes reverse parade

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