ペンスキーのドライバー3人がペナルティに関してコメント


Birmingham, AL – during the INDYCAR Children’s of Alabama Indy Grand Prix at Barber Motorsports Park in Birmingham, AL. (Photo by Joe Skibinski | IMS Photo)




開幕戦セントピーターズバーグでのプッシュトゥパスシステム(P2P)の不正使用でペナルティとなったチームペンスキーのジョセフ・ニューガーデン、スコット・マクロクリン、ウィル・パワーがそれぞれ声明を発表しました。

ニューガーデンとマクロクリンは、開幕戦セントピーターズバーグGPでのP2Pの不正使用で、4月24日に失格と裁定され、開幕戦でのポイントを剥奪。パワーは違法なP2Pの使用は無かったと判定されましたが、10ポイント減算の処分となています。

チームペンスキー社長のティム・シンドリックは今回の違反はチームが管理する車両管理システムのソフトウェアの見落としに起因するもので、これらのシステムはインディカーのレースコントロールにもネットワーク上で開示されていると主張しています。

開幕戦優勝が失格となったニューガーデンは金曜日の朝に記者会見に出席し「状況は非常にはっきりしています。開幕戦でルールに違反していたことは明らかです。私はP2Pを規則上使用できないタイミングで異なるリスタートで使用しました。それが全てです。ルールに反していました。車の中にいるのは自分1人だけなので、P2Pの操作に関しては完全に私の責任です。ルールと規則をしっかりと把握して正しく遵守することが私の責任です。その点において、私はチームに対しても間違ったことをしていたことになります。自分は何と呼ばれようとかまいません。無能でも、馬鹿でも、愚か者でも、何でも構いません。ただ、自分は嘘はつきません」とコメント。

パワーとマクロクリンは、ペナルティ発表後に違反に関しての声明をソーシャルメディアで発表しましたが、アラバマGPでの金曜日午前中に開催されているメディア対応で、ニューガーデンの記者会見後に続く形で取材メディアに対してそれぞれコメントしています。

P2Pの不正使用自体は無かったパワーは「残念ですが正直に言って単純なミスです。今回の件に関してはこれ以上はありません。あとはレースに集中します。ロジャー・ペンスキーには申し訳ないと思っています。自分たちのチームは、故意に違反するようなことはありません。ごまかしもありません。単純な見落としのミスでした」とコメント。

開幕戦3位が失格となったマクロクリンは「ルール違反について初めて聞いたのは、ロングビーチGPの翌日の火曜日でした。ティム(シンドリック)がP2Pの不正使用があったと伝えてきましたが、自分にはP2Pのボタンを押した記憶はありませんでした。その記憶は確かです。ただ、これまでも無意識のうちに習慣でボタンを押してしまうことが確かにありましたが、今回の件では自分はポジションアップも、ラップタイムのアップもありませんでした。それはデータ上はっきりしています。自分が声明を出したかったのは、自分の誠実さと評判を疑問視したり批判的な人たちがいるなかで、自分に嘘偽りがないことが言いたかったからです」とコメント。

ニューガーデンは、P2Pの違法使用は、今シーズンからルールが変更され、レーススタートとリスタートではグリーンフラッグ後に代替スタートフィニッシュラインに到達する前にP2Pを使用できるようになったと思い込んでいだとコメント。現状のルールではレースリーダーがそのラインに到達するまでP2Pは使用可能になりません。ニューガーデンは開幕戦ですべてのドライバーが、代替のスタートフィニッシュラインの前にシステムを使用できると思っていたと言い、P2Pが使用可能な状況ではなくてもマクロクリン同様に、スタートとリスタートでボタンを習慣的に押してしまうともコメントしています。

ニューガーデンは違反したことを聞かされて状況を把握したのはロングビーチGP終了翌日の月曜日だったということです。

一方でパワーとマクロクリンはメディア向けの記者会見で、P2Pのルールが今年変わったとは思っていなかったとコメントしています。

ニューガーデンは今回の裁定を受け入れ、「自分はインディカーシリーズが常に厳正であることが絶対的に重要だと思っています。インディカーシリーズは状況や意図に関係なく、全員に公平公正に対応しなければなりません。今回の裁定は適正であって公平公正であると思っています。」とコメントしています。

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