プッシュトゥパスシステム不正使用のメカニズム






racer.comのマーシャル・プルーエット氏の記事によれば、開幕戦でのチームペンスキーによるプッシュトゥパスシステム(P2P)の不正使用に関しては以下のメカニズムが関係しているとリポートされています。
https://racer.com/2024/04/24/how-team-penske-took-push-to-pass-beyond-the-limit/

■決勝前の30分間のウォームアップ(WU)セッションで冒頭10分にシステムトラブルが発生
■このトラブルでP2Pを起動させる信号がレースコントールから発信されていなかった
■この時間帯を走行していた10チーム24台のうち、ペンスキーの車両がP2Pを使用
■インディカーはテレメトリーシステムよりペンスキーの車両が数秒間P2Pを作動させたことを発見
■インディカーは即時に調査を開始し、調査の結果開幕戦での不正使用を確認
■RACERは独自に匿名を条件に複数のエンジニアに取材
■ECUの問題ではなく計時発信器と連動して動くCLU(セントラル・ロギング・ユニット)の問題
■ECUに手を加えられるアプリを扱えるのはエンジンサプライヤーとインディカーのみ
■プラクティスと予選ではP2Pは起動できない
■WUセッション前にインディカーはエンジンサプライヤーにアプリを供給してP2Pロックを解除準備
■レースコントロールが計時システムにP2P作動解除信号を送ってアプリはP2Pロックを解除
■P2P作動解除信号を送るCAN(コントローラー・エリア・ネットワーク)通信は暗号化されている
■計時発信機と連動して動くCLU(セントラル・ロギング・ユニット)の管理はチームの管轄

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