インディカーのブレーキバイアスの調整






第2戦ロングビーチGPでポールスタートだったローゼンクイストはレース後のインタビューで「レースカーのブレーキが過熱して攻めた走りが全くできなくなり、ブレーキバイアスをこれまで見たことがないような数値に調整して何とか9位フィニッシュできた」とコメント。







インディカー(一般的にレースカー)は前後のブレーキの制動力の配分を変更することができます。その変更はコクピット内の左側にあるダイヤルを回すことで調整します。
前後の配分の数値はステアリングホイールの液晶パネルに表示されます。







レーシングカーは制動時には重心が前側に移動し、リアタイヤの加重が小さくなるので、ブレーキバイアスが50:50だとリアブレーキがフロントよりも効すぎてロックしやすくなります。
様々な状況に応じてドライバーはアジャストダイヤルを回してブレーキバイアスをレース中に調整します。

ブレーキペダルの両脇にはそれぞれロッドが取り付けられて、そのロッドの先にはそれぞれ前後のブレーキのマスターシリンダー(上図オレンジ色)につながっています。

ダイヤルを回すと、2つのマスターシリンダーの先端を貫通しているネジが回り、シリンダーの先端がネジの回転と共に移動することでロッドのストローク量が左右同時に相対的に変更できるようになっています。

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