ラーソンがフェニックスでインディカーテスト






NASCARカップドライバーで、今年の第108回インデイ500にアローマクラ―レンから参戦予定のカイル・ラーソンは現地2月6日にアリゾナ州のフェニックスインターナショナルレースウェイ(PIR)でインディカーをテストドライブし、ショートオーバルでのドリフトを楽しみました。

日系4世のカイル・ミヤタ・ラーソンは2021年カップシリーズチャンピオン。 今シーズンで参戦12年目で通算331レースで通算23勝。 昨年は4勝でランキング2位でした。

今回のショートオーバルのPIRでのテストは、今年の5月26日にインディ500参戦への足慣らし。ショートオーバルのスプリントカー経験が豊富なラーソンはインディカーでの限界を1マイルオーバルで試しました。

ラーソンは「最後のセッションは約3時間あって、ロングランをするために異なる空気圧でスタートさせました。走り初めから徐々にアンダーステアになっていくと思っていましたが、実際には逆にオーバーステアになっていったので、予期しない挙動にかなり混乱しました。ウェイトジャッカーやその他の調整を試してみましたが、徐々にリアが滑り出し、少し油断してしまいました。ターン1でリアがスライドを始めて車体はかなり横向きになりましたが、何とか立て直しました。」と、スプリントカーの様にインディカーをコントロールしたとコメント。

ラーソンは、昨年10月にインディアナポリスモータースピードウェイ(IMS)でルーキーオリエンテーションプログラムに参加。今回はショートオーバルのPIRで5セットのタイヤを使用して72周、約180マイルを走り、NASCARカップカーとインディカーの挙動の違い、挙動の変化と限界値を経験しました。

ただし、今回のPIRでのテストでは、ラーソンの走りは他のドライバーとのデータ比較はできず、2018年に行われたインディカーの最後のレースでのデータも参考や比較にならないという状況でした。

今回のテストではピットストップに関しても念入りに行われ、NASCARカップシリーズの長年の参戦で体にしみ込んだ動作をアジャストすることにも重点が置かれました。

今回のテストにヘンドリック・モータースポーツからテクニカルディレクターを務めるブライアン・キャンピーも参加。キャンピーはかつてチーム・ペンスキーでフアン・パブロ・モントーヤが2015年のインディアナポリス500で優勝した時のエンジニアを務めたほか、ジョセフ・ニューガーデンがインディカーシリーズでの2回目のチャンピオンタイトルを獲得したときのチーフエンジニアを務めてました。

ラーソンは第108回インディ500に挑戦する5人のルーキーの一人で、5月26日は同日開催されるNASCARカップレースのコカ・コーラ600とダブルエントリーする予定になっています。

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