【第9戦ミッドオハイオ・インディ200 リザルト】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6133/2023-07-02/indycar-officialracefinalpostings.pdf
【パロウが3連勝でポイントリードを伸ばす】
デトロイトから連勝中だったアレックス・パロウが4番グリッドからスタートして最多ラップリードを記録して3連勝。ポイントリードを74点差から110点差へ広げました。3連勝は2020年のスコット・ディクソンが記録した開幕3連勝以来。その時に3連勝したディクソンも、その前に2016年に3連勝を記録したシモン・パジェノーもいずれの二人もその年のシリーズチャンピオンになっています。予選4位だったパロウは予選TOP5では唯一のハードタイヤスタート。19周目に3位のカークウッドがスピンして2位に上がると、30周目まで1回目のピットインを遅らせて前の2台、レイホールとハータをオーバーカットすることに成功してレースをリード。ハータとレイホールはそれぞれトラブルで後退し、最後は2位のディクソンに5秒以上もの差をつけてフィニッシュ。パロウはこの5レースで4勝。インディ500ではポールスタートするも、ピットレーンでビーケイのスピンに巻き込まれて順位を落とすというアクシデントに。これがなければ5連勝していた可能性。
【ポイント2位のエリクソンは最下位】
71点差でポイント2位につけるマーカス・エリクソンは予選9位。オープニングラップでローゼンクイストと接触してサスペンションを破損。修理してレース復帰を目指すも43周遅れで順位アップはならずに、最下位27位に終わる。ポイントは4位へダウン。
【ポールシッターのハータはまたしても勝てず】
2レース連続ポールポジションからのスタートとなったコルトン・ハータはソフトタイヤのスタートで、レース序盤の26周をリード。1回目のピットストップでパロウにオーバーカットされて2位へ後退。2位で迎えた55周目のラストピットではピットスピードリミッターが作動せずにピットレーンスピード違反に。これでドライブスルーペナルティとなって11位へ後退してフィニッシュ。
【レイホールは表彰台を逃す】
地元オハイオで2015年に優勝しているグラハム・レイホールは2019年第3戦のアラバマGP以来のフロントロースタート。ソフトタイヤスタートから1回目のピットストップを終えてハードタイヤでのアウトラップでペースが上がらずに7位まで後退。6位へアップするも、ラストピットではリアタイヤの交換に時間がかかり8位へ後退。最終的には今季自己ベストの7位フィニッシュ。
【オワードがThe Biggest Mover】
ポイント4位で昨年のポールシッターだったパト。オワードは予選ラウンド1でスピンして25位。ソフトタイヤスタートからハイペースで走行して18周目に18位まで7ポジション上げて1回目のピットストップ。アンダーカットに大成功して全車が1回目のピットストップを終えた時点で4位までポジションアップ。ただし、1回目のピットストップのタイミングが早すぎたために、2ストップで行くにはイエローが必要な状況。結局イエローは出ず、3ストップを余儀なくされるも8位でフィニッシュし、17ポジションアップでThe Biggest Moverに。ポイントは5位。
【ルンガーが今季ベストタイの4位】
予選5位のクリスチャン・ルンガーは、特に目立つことなく終始安定した走りで4位フィニッシュ。インディGPでの4位以来の今シーズンベストタイ。
【ディクソンがミッドオハイオで初めての2位】
ミッドオハイオでは最多の6勝を挙げているスコット・ディクソンは予選6位。1回目のピットストップを終えて3位へ浮上。その後のハータの後退で2位へ。ミッドオハイオでのディクソンの2位はキャリア初めて。
【デイリーが7ポジションアップ】
土曜日の予選前のプラクティスで横転し、出走許可が下りなかったシモン・パジェノーに代わって急遽参戦することになったコナー・デイリーは決勝レース前のウォームアップセッションで12番手。決勝レースでは手堅く走り、チームメイトのカストロネベスの前に出て7ポジションアップの20位フィニッシュと大健闘。デイリーのホンダ車のドライブは2019年アンドレッティオートスポーツから参戦したラグナセカ以来。
【次回第10戦はトロント】
第10戦はカナダ、トロント市街地コースでのインディ・トロント。
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