ブロンクイストがトロントでインディカーデビュー






現地7月11日に、IMSAスポーツカー選手権にメイヤーシャンクレーシング(MSR)から参戦しているトム・ブロンクイストがシモン・パジェノーに代わって今週末開催のインディ・トロントに参戦することが発表されました。

7月1日にミッドオハイオで予選前のプラクティスでクラッシュしたシモン・パジェノーは脳震盪と判断され、日曜日の出走が許可されず経過観察下にありました。インディカーが定めた脳震盪診断の規定によって、パジェノーは11日火曜日に再検査を受けましたが基準をクリアできず、チームは代役にブロンクイストの起用を決定しました。

英国出身で、他にもスウェーデンとニュージーランドの国籍を持つブロンクイストは、1984年世界ラリー選手権チャンピオンのスティグ・ブロンクイストを父に持つ29歳。デイトナ24時間レースでは2回総合優勝し、2022年IMSAスポーツカー選手権DPiクラスのシリーズタイトルを獲得しています。先週はカナダのモスポートパークで開催されたIMSAスポーツカー選手権ではシートを分け合うコーリン・ブラウンと共に Acura ARX-06をドライブしてポールトゥウィンでレースを制して、チャンピオンシップポイントをリードしています。

「まずはシモンが早く回復してレースに復帰できることを祈っています。そして、この機会を与えてくれたマイケル・シャンクとジム・メイヤーに感謝したいです。今は初めて乗るインディカーでのレースを楽しみにしています。大きな目標はありませんが、インディカーには昨年にテストで乗っているので、徐々にそのスピードに慣れて、パフォーマンスを発揮していきたいです。プレッシャーは無いですが、色々なことを吸収しながら、自分の走りができるようにしたいです」とブロンクイストはコメント。

この7年間でスポーツカーレースに参戦し続けてきているブロンクイストは、カートレーシングでキャリアをスタートさせた後は欧州でF3に4年間参戦して通算12勝を記録。16歳の時には英国フォーミュラ―ルノーシリーズでタイトルを獲得し、ルイス・ハミルトンが記録した最年少シリーズチャンピオンの記録を更新しています。昨年の10月にはセブリングで実施されたMSRのチームテストに参加してインディカーをテストドライブしています。

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