デトロイトGPはパロウが完全勝利






【第7戦デトロイトGPリザルト】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6134/2023-06-04/indycar-officialraceresults.pdf







【パロウが完全勝利】
チップガナッシレーシングのアレックス・パロウがポールトゥウィンでインディGP以来の今季2勝目キャリア6勝目。100周中74周をリードして最多ラップリードボーナスの2点も追加してフルマークの54点を獲得。ポイントリーダーだったパロウはポイントリードを51点に広げています。パロウはレース序盤を支配するも、レース折り返し過ぎの56周目のリスタート前にギアが1速から動かなくなるトラブルが発生。慌ててエマージェンシーモードにしてリスタートするも、ソフトタイヤを履くパワーにリードを許す。しかし、パワーのタイヤは10周後にはドロップし始めてリーダーの座をあえなく陥落。その後、パロウはギアシステムが通常モードでも問題なく動作することを確認。レース終盤には2回のフルコースイエローが出て2回のリスタートがあったものの、いずれもパワーとローゼンクイストの追従を退けて1.1843秒の差をつけて先頭でチェッカードフラッグ。

【パワーが追い上げて2位フィニッシュ】
チームペンスキーのウィル・パワーは予選7位。上位6台がソフトタイヤでスタートする中でハードタイヤでのスタートを選択。ソフトタイヤ勢が20周そこそこでラップタイムを大幅に落とし始める中で34周目まで引っ張ってラップリードを記録。結果的にオーバーカットに成功して2位へ浮上。一時はソフトタイヤでのリスタートでパロウの前に出てリードをするも、タイヤの消耗とともに2位へ後退。レース終盤のリスタートでロッシに前に行かれて3位へ後退するも、最後のリスタートでロッシの前に出て今季ベストリザルトの2位フィニッシュ。

【ローゼンクイストが今季初表彰台】
アローマクラーレンのフェリックス・ローゼンクイストは予選9位。チームは3台共にハードタイヤでスタートさせて、レース序盤に4位まで浮上。そのままポジションをキープして残り2周のヘアピンで前を行くチームメイトのロッシのインをついて3位へ浮上して、そのままフィニッシュ。今季初表彰台。



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【グロジャンが7レースで4回目のクラッシュ】
アンドレッティオートスポーツのロマン・グロジャンは予選3位。スタートで2番手に上がるも1カメのピットを遅らせすぎてオーバーカットされて7位まで後退。81周目にターン4インサイドに引っ掛けてそのままアウトサイドにクラッシュ。この7レースで4回目のクラッシュ。そのうちの3回はTOP10走行時のクラッシュ。

【コーション7回もさしたる波乱は起きず】
最初のスタート不成立を入れてフルコースイエローは7回。DNF(Did Not Finishi)は5台。ラップダウンでのフィニッシュ3台。「コースが狭すぎる」「路面のバンプがひどすぎる」「まともなレースにならなさそう」などの事前の予想に反して、さしたる波乱は起きず。リーダー7人。リードチェンジは11回でした。

【パッシング回数は延べ189回】
コース上でのパスの数は延べ189回。そのうちの順位変動があったものは142回でロングビーチGPと同数。

【来年以降への課題】
今回のレーストラックはメインストレートがミシガン州の管轄、ターン5からターン8まではジェネラルモータースの私有地で、ほかはデトロイト市の管轄。大会実行委員会は管轄の違うコースの設営に関する調整を事前の数か月で行って大会を実施。来年へ向けてはストレートエンドのブレーキングゾーンの再舗装とピット入口手前のターン8の拡幅が議題に。

【有料観客数は2万人】
チケット購入などの観客動員数は2万人。しかし、実際には大会会場の大半は無料エリアだったために、実際にはその倍以上の観客動員。

【伝説のラッパー、フレイバー・フライブがパワーの応援に】
ラップグループのPublic Enemyを率いてブレイクし、エネミー賞ノミネート6回とロックの殿堂入りを果たしたフレイバー・フライブが土曜日にグランプリ会場に来場。90年代にPublic Enemyをよく聞いていたというウィル・パワーは、土曜日のNBCの映像を見てフライブとの面会を切望してチームトレーラーにフライブ招待。フライブは日曜日にウィル・パワーのTシャツを着て来場し、ドライバー紹介パレードのトラックに同乗し、レース中は終始パワーを応援。パワーがフライブと会ったことを知ったオーストラリア在住のパワーの友人らは、そのことに関してフェイスブックで「これは凄い」と大いに反応。フレイブ自身は古くからのレースファンでAJフォイトやマリオ・アンドレッティ、デイル・アーンハートのファンだったとのこと。











【次回はロードアメリカGP】
第8戦はシーズン最長コースで開催されるロードアメリカGP。
GAORA SPORTS他、配信プラットフォームで 6/18日曜日深夜2時(月曜早朝)から生中継!
https://gaora.co.jp/motor/3652800 https://gaora.co.jp/bros/ https://skyperfectv.co.jp

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