第107回インディ500 カーブデーのファイナルプラクティスで佐藤琢磨が最速






【第107回インディ500 カーブデー】
気温18~23度 路面温度38~42度 湿度30% はれ

【ファイナルプラクティス リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6199/2023-05-18/indycar-results-p4.pdf

【佐藤琢磨がファステスト】
2時間のファイナルプラクティスセッションが決勝レース前最後のセッティング確認チャンスとなる。この2時間では、フルタンク約30周の1スティントで、大幅に変更されたエアロパーツとスペック変更されて”昨年よりも大きく”なったタイヤの摩耗具合によるハンドリングバランスの変化のチェックが主な目的となる。3日目のセッションで「すでにレースで使えるセッティングは出来上がってキープしてある」という佐藤琢磨選手は、”昨年ベースのエアロ”と”今年ベースのエアロ”の2つをそれぞれ30周近いロングランで試して、さらに気温が上がることが予想されている決勝レースに向けて煮詰めて生きたい構え。セッションではトータル86周を走り、3回に分けてロングランを実施。21周目に記録した227.855mphがこのセッションの最速となった。琢磨選手がファイナルプラクティスでトップスピードを記録するのは14回目のインディ500参戦で初めて。



【佐藤琢磨選手のコメント】
予定通りにロングランができました。基本的にチェックしたかったことは全てできて、90%くらいは確認できたので上出来だと思います。今日は集団の後方から追い上げる想定で走りました。そんなにパッシング回数は多くなかったですけど前車に接近できることも確認できましたし、スティント終盤でタイヤがきつくなってくる大事な局面でもしっかりとスピードに乗せることができました。タイヤの確認も一度限界点までやってみて状況が見えました。チームの4台は同じエアロパッケージで行ってメカニカルセットはドライバーの好みで行きますが、基本的に4台は同じです。今日はその同じ4台でディテールを詰めました。今日はやれることはやったので、欲を出したらきりがないですけど、決まった時間内でやれることは全部できたので自分としては良かったと思います。







【チップガナッシ勢で1-2】
同じくチップガナッシレーシングのスコット・ディクソンが83周を走行して11周目に227.285mphを記録して2番手に。「序盤のハンドリングバランスには問題があったものの、徐々にファインチューニングを進めていき、フロントロースタートのアレックス・パロウやリナス・ビーケイらと対等に走れるレースカーに仕上げられた。もう少し進めたかったが、悪くないレベルまで持っていくことができた」とコメント。

【ピットストップチャレンジではディクソン組が優勝】
カーブデー恒例のピットストップチャレンジでは16組が参加。トーナメント方式の勝ち抜き戦ではディクソン組とパワー組の決勝対決に。3回勝負で行われる決勝対決は2対1でディクソン組が勝利し、ディクソン組のピットクルーは5万ドルの賞金と副賞を獲得。



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【エイベルモータースポーツ】
RCエナーソンを走らせる、エイベル・モータースポーツのチーフメカニック、グレッグ・セネリウスが、インディアナポリス500で毎年優秀なメカニカルに贈られるクリント・ブローナー賞を受賞。セネリウスは、ルーキーのRCエナーソンがドライブする50号車のクルーを率い、チーム初のインディアナポリス500参戦で予選28位となった。 セネリウスはファイアストン レーシングから 5,000 ドルの賞金を獲得し、彼の名前はインディアナポリス モーター スピードウェイ博物館にあるブラウナー賞受賞者の永久銘板に刻まれます。

【ステファン代役のレイホールは30位】
月曜日のクラッシュで負傷したスレファン・ウィルソンに代わって参戦が決まったグラハム・レイホールは急遽仕立てられたバックアップカーの最終確認を行う。77周をノートラブルで走って223.491mphで30番手。そのレースカーは2012年のインディ500では予選27位から4位フィニッシュした時のモノコックタブを使用し、多くのドライバーが「俺もそのレースカーに乗ったことがあるよ」とレイホールを冷やかす。レイホールは2015年にミッドオハイオで優勝した時のレースカーのモノコックを今もチームで使用している。



【NFL選手が見学】
バッファロー・ビルズのオフェンスタックルであるディオン・ドーキンスがアンドレッティオートスポーツのゲストとして、カーブ・デーのファイナルプラクティスを見学。

【ブライアン・アダムス】
ファイナルプラクティスの開始を告げるグリーンフラッグをフラッグポストで振る。アダムスは金曜夜にスネークピットでライブを実施。

【アローマクラーレン】
金曜朝にマクラ―レンレーシングのザック・ブラウンCEOが記者会見。アメリカ内に新しい拠点を構えて4台体制の計画を発表。参戦開始時期は未定。来年はアレックス・パロウの加入が既定路線。さらにマーカス・エリクソンに接触していることも認める。

【誕生プレゼント】
5月23日に53歳になったブライアン・ハータに、息子のコルトン・ハータは1998年にブライアンがラグナセカで優勝した時のレースカーをプレゼント。チーム・レイホールのレースカーでフォード・コスワースエンジンを搭載したレイナードシャシーで、ヒューストン在住のオーナーからコルトンが1年がかりで購入して父親にプレゼント。これにはブライアンも涙。



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【ハンターレイがシボレーの使い方を伝授】
急遽、ドレイヤー&レインボールドレーシングからステファン・ウィルソンに代わって参戦することになったグラハム・レイホールは、これまでシボレーエンジンのインディカーに乗ったことが未経験。チームメイトのライアン・ハンターレイは、レイホールに具体的なシボレーエンジンの燃料マッピングの使い方指示、それが何を意味するかは明かさずにどの設定を使用するかだけを指示することで、シボレーエンジンに関する秘密情報の漏洩を最低限にする。
ハンターレイは、2010年から2021年までアンドレッティ・オートスポーツに在籍も、2011年インディ500ではまさかの予選落ちを喫し、急遽AJ・フォイトの41号車のシートを得た経験。ただしその時は全車がホンダエンジンを使用し、ハンターレイ自身もシボレーエンジンのレースカーは今回が初めて。

【牛乳は被らない】
チームペンスキーのスコット・マクロクリンはインディ500に優勝した場合は、ビクトリーレーンでのミルクは被らずに飲むと宣言。「牛乳は被るものではありません。飲み物です」とコメント。

【カナーンがペースカーを予約】
今回が最後のインディ500となるトニー・カナーンは、名誉ペースカードライバーを務めるNBAインディアナ・ペイサーズのガードであるタイリース・ハリバートンへのアドバイスを求められ、「自分がもらう予定だから、壊さないで乗ってほしい」とコメント。

【フェルッチがゴルフで91】
火曜水曜と2日間のオフでブリックヤードクロッシングゴルフコースを回ったフェルッチは最高91でホールアウト。予選4位。

【スターウォーズファンのハービー】
ジャック・ハービーは大のスタウォーズファン。今回のインディ500のスタートでグリーンフラッグを振る俳優のアダム・ドライバーになんとしてでも会いたい模様。

【5月28日深夜0時から生中継】
第107回インディ500は GAORA SPORTS他、配信プラットフォームで 5/28日曜日深夜0時(月曜早朝)から生中継!
https://gaora.co.jp/motor/3652800 https://gaora.co.jp/bros/ https://skyperfectv.co.jp



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