第107回インディ500 3日目はエリクソン、ディクソンのガナッシ1-2で琢磨は7位


2023 Indianapolis 500 – Pace Car




【第107回インディ500 3日目】
気温19~27度 路面温度35度 湿度42% はれ

【プラクティス4 リザルト】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6199/2023-05-18/indycar-results-p4.pdf

【エリクソンが5月最速でトップ】
チップガナッシレーシングのマーカス・エリクソンが87周を走行し、20周目に229.607mphを記録し、この日の最速となりました。これは前日トップだった佐藤琢磨選手の229.439mphを上回る5月最速となります。午後は5月になって最も気温が上がって路面温度も45度近くになったため、チームは高温下での決勝レースを想定してフルタンクでのロングランを実行し、タイヤのヘリによってレースカーの挙動にどのような変化が起きるかを確認しています。さらにエリクソンは予選前日の雨の天気予報を見越して、予選シミュレーションも行い単独走行によるノートウスピード(NTS)でも最速となる224.414mphを記録しています。

【ディクソンが2番手でガナッシ1-2】
チップガナッシレーシングのスコット・ディクソンが2日連続で229マイル台となる229.186mphを記録してCGRのデュオで2日連続のTOP1-2に。

【TOP4が全員インディ500チャンピオン】
エリクソン(2022年)、ディクソン(2008)、パジェノー(2019)、パワー(2018)で3日目のTOP4を独占。







【佐藤琢磨は7番手】
初日に最速だった佐藤琢磨選手はこの日は98周を走行し、66周目に227.818mphを記録し7番手となっています。この日も集団走行でのロングランを中心に行い、金曜日の天候に悪化に備えて1回だけ予選シミュレーションを行い、単独走行でのNTSはセッション残り10分を切ったところで、219.241mphで31位番手となっています。







【佐藤琢磨選手のコメント(チームリリースより)】
今日も素晴らしい1日で、たくさんのことを学びました。午後の早い時間帯は、いいグリップとバランスを見つけ出すのに少し苦労しましたが、ロングランの終わりに向けて満足のいくポジションが見つかりました。こうした様子を目にすると、本当に勇気づけられます。そして最後には、あまり天候がよくなかった場合に備えて、予選シミュレーションを1回だけ行いました。けれども、全般的には、チームの4台はどれもコンペティティブで、とてもいい1日だったと思います

【12年間の記憶が染みこむハンターレイ】
2年ぶりのインディ500復帰となった2014年インディ500チャンピオンのライアン・ハンターレイ。
今シーズンはドレイヤー&レインボールドで23号車をドライブするも、ピットインでは反射的にアンドレッティのDHLを目指して止まりそうになるとのこと。ハンターレイ担当のエンジニアのトッド・ボーランドは2004年インディ500でレイホール・レターマン・レーシングでバディ・ライスを最多ラップリードでのポールトゥウィンに導いた実績。ハンターレイは225.951mphで22番手。NTSでは223.274mphで15位となっています。今日よりアソシエイトスポンサーとして1社が追加に。

【今年のイベントに注目が集まる】
ロッシのゴルフカートの全てのタイヤが取り外されて、そのタイヤがモーターコーチの屋根から発見されるなどした大事件は、翌年にはマクロクリンが一夜にして大量の羊に取り込まれるなどに事態へ発展。昨年はデイリー自慢のプールが150万個の吸水性ビーズによって満たされました。昨年のこの一件はロッシとカラムの容疑が疑われていますが、毎年ハータも容疑者リストい乗せらています。本人は激しく否定しているものの、周辺関係者は今年の動向から目が離せなくなっています。



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【ポールスピード更新60周年記念】
1963年インディ500予選でパーネリ・ジョーンズが151.153mphの速度記録を樹立してポールポジションを獲得してから今年で60周年を迎えました。これを記念してカリフォルニアの自宅にいる89歳のジョーンズの功績をたたえ、この時のレースで3位フィニッシュしたAJフォイトが代わってガレージで記念のケーキを受け取ってジョーンズに祝福のメッセージを送りました。







【パジェノーが誕生日】
この日の3番手スピードを記録したシモン・パジェノーは今日が39回の誕生日。セッション終了後の記者会見でチョコレートクランチケーキが贈られる。

【TOP6に5チームという混戦情況】
エリクソン(チップガナッシ)
ディクソン(チップガナッシ)
パジェノー(メイヤーシャンク)
パワー(ペンスキー)
ハータ(アンドレッティ)
デイリー(エドカーペンター)

【明日4日目は予選ブーストへ】
4日目となる金曜日はターボブースト圧が予選用に増強され80~90馬力ほどパワーアップします。各車が単独走行での予選シミュレーション繰り返しますが、1周の速度は大幅にアップします。昨年の予選では連続4周の平均速度が234.046 mph=376.58kmhで史上最速のインディ500のポールスピードとなりました。それまでの最速は1996年予選ポールデーにスコット・ブレイトンが記録した 233.718mphでした。予選の4周平均速度の最高速度は同じく1996年にアーリー・ライエンダイクが記録した236.986mph。しかしこれは予選2日目に記録された速度だったためにルール上、ポールポジションにはなりませんでした。インディ500での5回のポールポジション獲得は6回のリック・メアーズに続く記録となります。ディクソンは2年連続でポールアワードとして賞金10万ドルを獲得しました。

【5月19日(金)】FAST FRIDAY
12:00-18:00 プラクティス
18:15     予選出走順抽選

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