第107回インディ500は琢磨、ディクソンの1-2で開幕






1日目の16日は雨で全セッションが中止となり、この2日目が実質の初日となって第107回インディアナポリス500の5月(The Month of May)が開幕しました。

【第107回インディ500 2日目】
気温17~23度 路面温度25度 湿度65% はれ

【プラクティス3 リザルト】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6198/2023-05-17/indycar-results-p3.pdf

【佐藤琢磨が5月の最速に】
午前中に実施されたルーキーオリエンテーションプログラムに続いて、現地正午から開始された時間のプラクティスセッションでチップガナッシレーシングの佐藤琢磨が229オーバーとなる229.439mphでこの日(5月)の最速スピードを記録して、2年連続で初日をトップで終えました。
昨年のインディ500も、デイルコインレーシングから参戦した佐藤琢磨選手は強豪のガナッシ勢を相手に 初日から3日間連続でトップスピードを記録。予選では10番グリットとなるも、決勝前最後のプラクティスセッションでもガナッシ勢5台に割って食い込む4番手を記録していました。
この日のセッション序盤は22周の連続走行を行い220.92mphで29番手。その後は単独走行でのエアロバランスのチェックに専念。1度レースカーをセットダウンしたのちに、セッション残り3時間からは集団走行でのロングランに切り替えてレースセットアップを確認。残り2時間となった走行78周目で、この5月最速となる229.439mphを記録してスコアリングパイロンのトップにカーナンバー11を点灯させました。

【佐藤琢磨選手のコメント】
とにかく素晴らしい組織力です。すべての物事が合理的で適材適所で行かされています。準備段階として今日は上出来だと思います。今日は基本的に4台は別々のプログラムを進めました。自分の試した最初のセットはあまりよくありませんでしたが、そこから色々試して行って集団走行ではかなりの手ごたえを得ることができました。その結果、大きな集団の走行で適切なプラットフォームに仕上げることができたと思います。
※記者会見後のコメント要約はこちら

【ディクソンが2番手でチーム1-2】
同じくチップガナッシのスコット・ディクソンは全93周を走行し、4周目に229.174mphを記録して番手となりました。これでチップガナッシレーシングがチーム1-2.229マイル台は佐藤琢磨とディクソンの二人だけでした。他、チームメイトのパロウは228.720mphで4番手、エリクソンは227.701mphで7番手につけています。

【スポット参戦ドライバーがTOP10に3台】
1位 佐藤琢磨 229.439mph
8位 ライアン・ハンターレイ 227.619mph
10位 マルコ・アンドレッティ 226.982mph







【単独走行ではECRが1-2】
予選同様の単独走行で記録されたノート―スピード(NTS)ではエドカーペンターレーシングの2台が1-2。ECRの2台はこの2年間連続でリナス・ビーケイが予選3位のフロントローグリッドを獲得し、エド・カーペンターは予選4番手とシボレー勢予選最上位グリッドを獲得しています。







【エナーソンがROPをパス】
前日の雨で中止になっていたルーキーオリエンテーションプログラム(ROP)が朝10時からの2時間で実施され、エイベル・モータースポーツのRCエナーソンが参加しました。午前中のセッションの間に3段階あるROPのフェーズ2までをクリア。残りは正午以降の全車参加のプラクティス3セッション内で実施され、現地午後3時23分にフェーズ3をクリアしてROPを終了しました。エナーソンは2年ぶりのインディ500挑戦でエイベル・モータースポーツにとっては初めてのインディ500挑戦となります。エナーソンは2年前の2021年のインディ500にトップガンレーシングから挑戦していますが、チャーリー・キンボールと共に予選落ちしています。RCエナーソンの本名はリチャード・クレイ・エナーソンです。

【フェルッチが3番手】
AJフォイトレーシングから参戦するサンティーノ・フェルッチが228.977mphで3番手をマーク。建築資材企業のABCサプライがプライマリースポンサーとなるレースカーは退役軍人に住居を提供するためのチャリティプログラムをプロモーションしています。昨年は200万ドルを超える寄付金が集まり、 これまでに350棟以上もの住宅を寄付。







【カナピーノがスペシャルカラー】
第107回インディ500はアルゼンチンのW杯3勝目を記念した特別カラーに アルゼンチンサッカー協会とアルゼンチン政府の観光プロモーションの Visitアルゼンチンが全面協力。







【アイロットが牛乳を変更】
フンコスホリンガーレーシングのカラム・アイロットは昨年のインディ500デビュー戦では68周目にターン2でクラッシュして32位DNF。レース前に各ドライバーが申告する優勝時に飲むミルクを昨年は乳脂肪分2%を選んでいましたが、今年は全乳に変更。

【オーバー40】第107回インディ500に挑戦する34人のドライバーの中で42歳以上のドライバーは8人。
エド・カーペンター 42歳
エリオ・カストロネベス 48歳
スコット・ディクソン 42歳
ライアン・ハンターレイ 42歳
トニー・カナーン 48歳
キャサリン・レッジ 42歳
ウィル・パワー 42歳
佐藤琢磨 46歳







【あす5月18日(木)の予定】
12:00-18:00 プラクティス

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