インディGPはパロウが優勝して5人目のウィナーに






【第5戦インディGPリザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6137/2023-04-30/indycar-officialraceresults.pdf







【パロウが今季初優勝】
チップガナッシレーシングのアレックス・パロウが今季初優勝してシーズン5人目のウィナーに。予選3位のパロウは予選TOP7台の中で唯一ソフトタイヤでのスタートを選択。ハードタイヤ勢を相手に1周目からラップリーダーとなって後続を引き離し、3ストップ作戦で1回目のタイヤ交換以降はすべてハードタイヤで走行。トータル52周をリードして2位のオワードに16秒8もの大差をつけてのチェッカードフラッグ。

【ポイントリーダー】
ポイントリーダーだったエリクソンが8位フィニッシュで、今回優勝のパロウがポイントリーダーに。

【ポールスタートのルンガーは4位フィニッシュ】
キャリア初のポールポジションを獲得したクリスチャン・ルンガーは決勝前のウォームアップセッションでは予選日とはうって変わって悪化したハンドリングバランスに苦しんで13番手。スタートはハードタイヤを選択し、オープニングラップでパロウに抜かれて2位へ後退。ソフトタイヤスタートだったパロウがピットインした2周後にはルンガーもハードタイヤからソフトタイヤへ交換。ルンガーはもっと走れることを伝えていたものの、前方のトラフィックに引っかかることを懸念したチームはルンガーをピットイン。この結果、パロウに先行を許すもソフトタイヤの速さで一時はパロウの前に出る。その後はソフトタイヤではペースは上がらずに、2回目のピットストップではパロウにオーバーカットを許して2位へ後退。3回目のピットストップではオワードにオーバーカットされて3位へ後退。さらにロッシにも前に出られて4位でフィニッシュ。「今日はハードタイヤではすごいアンダーステアで、ソフトタイヤではすごいオーバーステアという状況で、TOP10フィニッシュも難しそうな状況でしたが、4位フィニッシュできたことは上出来だったと思います」とコメント。

【5戦で5人のウィナー】
これで、シーズン5人目のウィナー。2021年は第7戦まで7人のウィナーで、シーズントータル9人のウィナー(2022人も9人のウィナー)。

【明暗を分けたタイヤ選択】
優勝したパロウのタイヤ選択はソフト→ハード→ハード→ハード。
同じ選択は、ニューガーデン(予選13位→7位)、グロジャン(予選18位→11位)の2人で、いずれの二人も大きく順位アップ。
4位のルンガーのタイヤ選択はハード→ソフト→ソフト→ハード。
TOP10フィニッシュで同じ選択をしたのは、ローゼンクイスト(予選2位→5位)、エリクソン(予選7位→8位)で、いずれの二人もポジションダウン。

【The Biggest mover】
予選10位から3位フィニッシュしたアレクサンダー・ロッシはアローマクラーレンへチーム移籍後の初表彰台。

【オワードはまたしても2位】
パト・オワードは開幕戦セントピート、第2戦テキサスにつづく今季3回目の2位フィニッシュ。ポイントスタンディングでは2位をキープ。「優勝は逃したものの、チームで2位、3位、5位は望みうる最高の成績だと思います。今日はパロウが強すぎました」とパロウの速さに脱帽。

【結果を残せぬレイホールレターマンラニガンレーシング】
予選ではルンガーがポールポジションを獲得し、ハービーは4位、レイホールは8位といずれの3台も今季初のTOP10で、今季ベストグリッドからのスタート。レイホールはオープニングラップでカークウッドに接触されてタイヤをカット。2ストップ作戦に賭けるも5周目以降はフルコースイエローはなく、燃費走行を最後まで強いられて10位フィニッシュ。ハービーは1周目の接触でフロントウイング交換を余儀なくされた上に30周目に単独スピンして20位フィニッシュに終わる。RLLの予選3台TOP10は2005年ケンタッキーでのライス、パトリック、メイラ以来。

【12位→24位→12位】
予選12位だったウィル・パワーは7周目にターン1でカイル・カークウッドの前に出るも、芝生にはみ出したカークウッドは強引にコースに復帰してパワーに接触してパワーがスピン。レースコントロールはカークウッドのアボイダブルコンタクト(避けるべき接触)と判定して、カークウッドはパワーの後ろまで順位を7ポジション下げるペナルティを科せられる。パワーはその後は12位までポジションを回復してレースフィニッシュ。カークウッドは「パワーに押し出された」と判定結果に不満。

【不振のメイヤーシャンク】
エリオ・カストロネベスは前日の予選前のセッションでエンジントラブルが発生して急遽エンジン交換。予選は26位の最後列グリッドで、レースも1周遅れの11位と不振。予選19位のパジェノーはラストピットで後輪のタイヤナットが外れてピットロードエンドでストップ。25位DNF。

【第107回インディアナポリス500は、5月28日(日)深夜0:00 生中継】
GAORA SPORTS他、各配信プラットフォームなどでも生配信。
コメンタリー:村田晴郎、松田秀士、松浦孝亮、現地リポート:天野雅彦
https://www.gaora.co.jp/motor/3652800

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