アラバマGPはマクロクリンが作戦勝ち






【第4戦アラバマGPリザルト】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6137/2023-04-30/indycar-officialraceresults.pdf







【3ストップ作戦のマクロクリンが今季初優勝】
予選4位スタートのチームペンスキーのスコット・マクロクリンが今季初優勝。去年のポートランド以来キャリア4勝目。
ハードタイヤでのスタートを選択したスコット・マクロクリンは前3台がソフトタイヤスタートで2ストップ作戦を選択して燃費走行が強いられる中で、3ストップ作戦を選択。16周で新品ソフトタイヤに交換しクリアなエリアにピットアウトして一気にペースアップ。その結果、アンダーカットに成功して全車一回目のピットストップを終えた時点でポールシッターのグロジャンに18秒ものリード。2ストップ勢がさらに燃費走行を続ける中でマクロクリンはニューガーデンの前に出て38周目に2回目のピットストップ。その時点でマクロクリンに24秒ものマージン、オワードに対して26秒ものマージンがあったためにグロジャンの後ろの2位で戻ることに成功。その直後にフルコースイエローでグロジャンとの差はなくなり、グロジャンより3周後の63周目にラストピット。オーバーカットしてグロジャンの前に出るも、グロジャンは執念でマクロクリンを抜き返す。しかしグロジャンは72周目にターン5で痛恨のブレーキングミス。これでマクロクリンはラップリーダーに立ちそのままフィニッシュ。

【4戦で4人のウィナー】
これで、シーズン4人目のウィナー。

【グロジャンはまたしても初優勝ならず】
ポールスタートから、2ストップで手堅くレースを進めて57周をリード。ラストピットでマクロクリンにオーバーカットを許すもプッシュトゥパス(P2P=馬力増加)を長時間使用して執念でパス。しかし、のこり19周の所でターン5でブレーキングミス。これでマクロクリンにポジションを奪われた上に、P2Pも使い果たして最後まで燃費走行を強いられて、そのまま2位フィニッシュ。グロジャンにとってはこれで2レース連続、通算5回目の2位フィニッシュ。グロジャンはフィニッシュ後に燃料を使い果たしてコース上でストップし、ピットまで戻れず。

【パワーが今季初表彰台】
予選11位だったウィル・パワーも3ストップ作戦を選択。マクロクリンよりもラストピットを3周遅らせた結果、オーバーカットに成功して3位までポジションアップ。パワーは最終スティントに新品ソフトタイヤを選択。ファステストラップも記録して2位のグロジャンを追い詰めるものの、最後はタイヤがドロップし始めて、そのまま3位フィニッシュ。ディフェンディングシリーズチャンピオンにとっては今季初の表彰台。

【The Biggest mover】
予選で走路妨害のペナルティを課せられ、26番グリッドスタートだったマーカス・アームストロングが15ポジションアップの11位フィニッシュでThe Biggest moverアワードを獲得。レース後にトロフィーを渡されて、賞の存在を初めて知った模様。

【バーバーでの開催を2027年まで延長】
2010年より始まった、バーバーモータースポーツパークでのアラバマGPは2027年まで開催契約を延長。

【ポイントリーダー】
10位フィニッシュしたマーカス・エリクソンがポイントリーダーの座をキープ。2位のオワードに3点差。

【5月13日(土)深夜4時30分生中継】
GAORA SPORTS他、各配信プラットフォームなどでも生配信。
コメンタリー:村田晴郎、松浦孝亮、現地リポート:天野雅彦
https://www.gaora.co.jp/motor/3652800

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