インディアナポリス、オープンテスト1日目で佐藤琢磨は5番手好発進






現地4月20日21日、インディアナポリスモータースピードウェイで第107回インディ500の事前準備として実施されるオープンテストの1日目が終了。この日のファステストは集団走行の中で227.686mphを記録したジョセフ・ニューガーデン。佐藤琢磨選手は226.265mphで5番手で1日目を終了しています。

【オープンテスト1日目リザルト】
気温16度~27度  路面温度22度~39度 風速11~13mph
https://www.indycar.com/-/media/Files/2023/NICS/00-OpenTests/IndyOval/indycar-results-pcomb-p2.pdf

【1日目は3セッションが設けられる】
この日の気温は朝は16度程度で、最終的には約27度までアップ。明日の雨の予報を考慮して、当初の予定よりも1時間繰り上げてのセッションスタートに。最初の2時間はベテランドライバーのセッションとなり、その後は2時間のルーキーオリエンテーションプログラムを挟んで、全車による走行セッションとなりました。南寄りの風が最大6mあって、各車のハンドリングバランスに大きく影響しています。

【ニューガーデンが最速】
各車集団走行でのレースセットアップをメインにテスト。93周を走行したジョセフ・ニューガーデンが227.686mphのファステストを記録。昨年のテスト1日目最速だったディクソンの227.187mphを上回っています。ニューガーデンはこれまでインディ500に11回出走して、ベストリザルトは2016年の3位。「今日がレースデイだったら最高の日になったはず。もうこのままレースカーを触りたくないほどの出来でした。3台で色々別々に試しましたが、自分は全てポジティブな結果で順調すぎるくらいでした。」とニューガーデンは好調さをアピール。

【新しいエアロパッケージ】
接近戦での安定性を確保するためにダウンフォースを増加させています。アレックス・パロウのコメントでは「これまではせいぜい2台であれば前車に接近できたが、今回は5台くらいの集団でも接近できる」とコメント。







Penske Entertainment: James Black




【佐藤琢磨は5番手】
佐藤琢磨選手はマーカス・アームストロングがロングビーチで走ったレースカーをコンバート。午前中の2時間のセッションでは33周を走って31周目に記録した222.012mphがベストスピードで16番手。午後のセッションでは8周走行の4周目に222.352mphで3番手へ。気温が27度を超えた午後3時過ぎにさらに13周を走って226.265mphまで上げてスコアリングパイロンのトップにカーナンバー11を表示。途中で単独走行も実施し、No Tow Speed(NTS)では219mphを記録。最終的には81周を走行して5番手で1日目を終えています。
「ここまでチップガナッシレーシングの仕事の進め方をいろいろ学んでいます。レースカーのパッケージは問題ありあません。これまでもよりも集団で安定して走れます。担当エンジニアのエリック・カウディンともうまくいっています」と順調であることをコメント。



Penske Entertainment: Chris Jones




【インディ500専用スペシャルレースカー】
レースカーにデカールを使わわずにペイント仕様にするなど、その他の様々なパーツでドラッグの低減を狙ったインディ500専用レースカーを持ち込んだのはアンドレッティ、アローマクラーレン、エドカーペンター、メイヤーシャンク、レイホールレターマン、ペンスキーは全て専用レースカーでテストを実施。チップガナッシレーシングはフル参戦の3人が専用レースカー。AJフォイトとデイルコインは2台ともにロード用のコンバートレースカー。フンコスホリンガーはアイロットが専用レースカー(新車)で、カナピーノがコンバートカー。カナピーノのレースカーは準備中。

【途中45分間の中断】
霧雨の影響で45分間の中断はあったものの、路面を濡らすほどにはならずに再開。

【ルーキーオリエンテーション】
午後12時から2時間のセッションでルーキーオリエンテーションプログラム(ROP)が実施されました。スティングレイ・ロブ、ベンジャミン・ピーダーセン、アウグスティン・カナピーノの3人のルーキーがROPに参加して全員がクリア。今季初のスポット参戦となるマルコ・アンドレッティ、ライアン・ハンターレイ、ステファン・ウィルソン、トニー・カナーン、キャサリン・レッグの5人がリフレッシャーズプログラムに参加しいずれのドライバーもクリアしています。

ROPは以下の周回を既定の速度で安定してクリアできれば合格。
フェーズ1: 205-210 mphで10周
フェーズ2: 210-215 mphで15周
フェーズ3: 215mph以上で15周
リフレッシャープログラムはフェーズ1が免除されます。

【インディ500チャンピオン集合写真】
テスト参加33台中インディ500歴代のチャンピオン人が参加。セッション開始前にボルグワーナートロフィーと共に記念撮影が行われました。



2023 Indianapolis 500 Practice




【エリオが電気系トラブル】
エリオ・カストロネベスは午前中のセッションで電気系のトラブルが発生して時間をロスするも、26周を走って224.280mphを記録して2番手に。エリオのレースカーは2021年に4回目の勝利を挙げた時のレースーで、第2戦のテキサスでは使用せずに完全にインディ500へ向けて温存。

【アイロットとビーケイが接触】
アクシデントによるイエローの発生はなかったものの、ピットアウトしてきたカラム・アイロットが後ろから来たリナス・ビーケイに接触。ビーケイは弾みで右側のウォールに接触してホイールにダメージを追っています。アイロットにはピットロードでの規定違反で5分間ホールドのペナルティが科せられています。

【キャサリン・レッグ】
2013年以来10年ぶりのインディ500参戦。オープンテスト前日の19日水曜日には3時間のシミュレーションテストをした他、トータルで10時間のシミュレーターテストを実施。さらに4月3日にはテキサスモータースピードウェイで1日テストを実施。インディ500には過去2回出走し、2012年の22位がベストフィニッシュ。

【ステファン・ウィルソン】
過去4回インディ500出走経験があるも、オープンテストへの参加は今回が初めて。

【ライアン・ハンターレイ】
規則によってリフレッシャーテストに嫌々参加。「まるで野菜嫌いの子供に無理やり野菜を食べさせるようなものだ。特にブロッコリー」とコメント。

【オープンテスト2日目 4月21日(金)】
スケジュールは以下の通りで、すべての時間帯がインディカー公式ウェブサイトで無料で生配信されます(要登録)。
https://www.indycarlive.com/
10:00 – 16:00 ET / 23:00 – 05:00 JST  全車



2件のコメント

  1. BSスカパーが終了し今年のINDY500予選は録画放送のみなのでしょうか?

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