【佐藤琢磨リリース】序盤のトラブルでラップダウンするも見事3位を獲得!



【佐藤琢磨公式リリース】 5月24日(金)に行われたプラクティス、RAHAL LETTERMAN LANIGAN RACINGの3人は作業を分担して決勝前のセットアップを試した。佐藤は「仕上がりは2017年の自分たちのレベルに近づいています。自分の中では2番目に良い状態だと思います」とコメントし、セットアップが順調に進んでいることをアピールした。

 決勝は心配された雨も大丈夫そうで、26日午後12時48分グリーンフラッグが振られた。スタート直後の混乱もなく、全車綺麗に1コーナーを回った。佐藤は順位を少しずつ上げて周回をこなしていく。37周目に1回目のピットインをするが、その直後にスピードが一気に落ちてしまい順位を大きく下げてしまう。佐藤は40周目に再びピットインをしてマシンを点検して、再度コースに復帰した。しかし、この影響で佐藤はいきなり2ラップダウンとなってしまう。

 73周目に、絶妙のタイミングで本日2回目のフルコース・コーションとなり、74周目に佐藤はピットインをして1ラップダウンまで戻すことに成功する。しかし更にラップバックするには、141周まで待たなくてはならなかった。

 やっと戻れたリードラップ、佐藤は燃費を気にしながら走行を続けた。177周目に最後のピットインをした直後に、ターン3で5台が絡む多重クラッシュが発生して、再びフルコース・コーションになる。このクラッシュのため180周目で赤旗が出てレースは18分に渡り中断した。この結果佐藤は5番手でリスタートすることになった。

 リスタート後、フレッシュタイヤを履いている佐藤は果敢に攻めて、エド・カーペンターを抜いて4位に浮上すると、残り10周というところで、ジョセフ・ニューガーデンを抜き3位に浮上する。更に前を行くアレキサンダー・ロッシとシモン・パジェノーを攻め立てるが、力及ばず3位でチェッカーを受けた。

 優勝は、ポールスタートで終始完璧な走りをしていたシモン・パジェノーだった。


【佐藤琢磨選手のコメント】 あの状況の中で3位まで戻してくれたチームに感謝したいです。最初のピットストップ後に、右リアタイヤに問題があって、すぐにまたピットに戻らなくてはいけなくて、その結果31位まで落ちてラップダウンになってしまいました。その後100周以上にわたり、前のクルマを抜いても順位が変わらない状況でした。でも、その中でもトラフィックの中でのクルマの動きや、スティントを通じてのタイヤの状態を学べるので、もし、トップ5で走れる状況が来たときのために、それに備えようとあきらめずに頑張りました。チームもストラテジーを変えながら、燃費もセーブして4周、5周とストレッチできたのが効きました。そのおかげで、最後のピットストップの場面を得られたと思います。最後のスティントは持てる力をすべて使って走りました。ロッシとパジェノーのバトルに入りたかったけど、クルマのスライドがすごくて厳しかったです。シリーズのことを考えると今回の3位はダブルポイントでもあるので、非常に大きかったと思っています。

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