インディカーのレース進行をつかさどるレースディレクター。レースコントロールルームに陣取って、レース進行をコントロールします。
レース開始の判断やフルコースイエロー発動のボタンもレースディレクターが自ら操作します。
その他に接触など違反事項の審査審議を後ろに控える3人のレーススチュワード(審査委員)に指示します。
インディカーでは2018シーズン開幕戦からカイル・ノバックが全レースでレースディレクターを務めています。
37歳のノバックは2018年にインディカーへ加入する前はIMSAが主催するあらゆるイベントでレースディレクターを務めてきました。それ以前は2004年から2008年までチャンプカーシリーズのクリーブランド、デンバー、ヒューストンの各イベントでオペレーションマネージャーやプロモーションマネージャーを歴任。その後はSCCA主催のフォルクスワーゲンジェッタTDIカップシリーズでプログラムマネージャーを務めています。
ノバックのレースディレクションの傾向としてはぎりぎりまでフルコースイエローは出さずに様子を見て、ピットタイミングや燃費に影響が出ないようなレース進行を心掛けている傾向があります。
この方針は一時期、IMSAからインディカーに移籍してレースディレクターを務めていたボー・バーフィールドの手法に似ています。
きりきりまで様子を見てフルコースイエローにしない手法は、過去にはアレックス・ザナルディの事故を引き起こしたケースがあるので、ケースバイケースだとは思うのですが。イコールコンディションを維持しようという部分には個人的には賛同します。
オーバルのトラブルのスローカーになかなか出さないのはどうかな?って個人的意見