【佐藤琢磨リリース】開幕戦、後方から追い上げるもシフトトラブルで完走できず



【佐藤琢磨公式リリース】 2019年のインディカー・シリーズ開幕戦は、例年通りフロリダ州のセント・ピーターズバーグで始まった。今年はシリーズ冠スポンサーがヴェライゾンから日本のNTTに変わり、NTTインディカー・シリーズとして行われることになった。

インディ参戦10年目の佐藤は、昨年に引き続きRAHAL LETTERMAN LANIGAN RACINGからゼッケン30番で参戦する。

金曜日に行われたプラクティスでは、佐藤は総合12番手とまずまずの滑り出し。土曜日の午前中に行われたプラクティス3では、1’00.9033を叩き出し3位に着けた。

午後2時30分から始まった予選、佐藤はグループ2から出走し5ラップ目には1’00.7059を出したが、「グループ5番手に着けていたのですが、ターン4でエスケープロードに飛び出してしまい、ローカルイエローを引き起こしたということで、ベストラップを抹消されてしまいラウンド2に進出することができませんでした」と総合20位で予選を終えた。

日曜日の午前中に行われたウォームアップでは、佐藤とチームメイトのグラハム・レイホールが1−2を獲得してマシンの好調さをアピールして、決勝での巻き返しを期待させるものとなった。

快晴のもと、インディカー・シリーズ第1戦は午後1時40分にグリーンフラッグが振られた。懸念されていたスタートの混乱も無く、全車クリーンスタート。佐藤は20番手から一気に17番手までポジションを上げて前を追いかける。

今回はレッドタイヤの持ちがあまり良くないようで、佐藤は9周目に早めにピットインして、ブラックタイヤに替えてペースを上げていく。

早めのピットインも手伝って、第2スティントはポジションを9位まで上げることに成功する。42周目には2回目のピットインをして、再びブラックタイヤでコースに復帰する。

その後も順調に順位を上げて70周目には8位まで追い上げた。だが、75周目のターン10で突如ダウンシフトできなくなり、予定よりも早く3回目のピットインをしたが、シフトがスタックした原因を究明できず、ここでリタイアとなってしまった。

優勝は、ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンだった。


【佐藤琢磨選手のコメント】 今回はプラクティスから順調に来ていたので、残念な結果となってしまいました。予選は下位になってしまいましたが、ウォームアップでもクルマの調子は良かっただけに、本当に残念でした。第3スティントで8位まで上がって来た矢先のターン10で、突然ダウンシフトできなくなって、3速でスタックしてしまいました。急いでピットインをして復旧を試みましたが、コンピュータを替えてもだめで、どうも油圧か電気回線に何かトラブルが出てしまったのではと思っています。あのままトラブルが無くても8位辺りが今回は限界だったかもしれません。シーズンは始まったばかりなので、今回のレースを見直して次回に備えたいと思っています。

2件のコメント

  1. 今回は残念な開幕戦となってしまいましたね(ーー;

    次戦COTAで頑張ってください。
  2. ホンダ車にトラブルが集中してしまいましたね…。琢磨さん、普通にレースさせてあげたい。

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