【佐藤琢磨リリース】DF不足でテキサスらしいレースできずも7位フィニッシュ



【佐藤琢磨公式リリース】 インディカー・シリーズ第9戦はテキサス州Texas Motor Speedwayで行われた。今回のレースでは、新しいエアロパッケージが導入されて、ダウンフォースが大幅に削減された。この結果マシンが接近し過ぎることを防ぎ安全性を確保する方向になる反面、テキサス特有のパックでの走行が難しくなると思われている。
 また、各チームは4セットのタイヤをプラクティス中にスカッフィングすることが義務付けられて、レース中のタイヤの急激な劣化を防ごうという取り組みが導入された。

 金曜日に行われたプラクティスでは、佐藤は「マシンのフィーリングは、このセッションの中で良くはなって来ていますが、でもやっぱりスピードが足りないです」と予選に向けてさらなるスピードを見つけたいと語っていた。

 午後3時から行われた予選、佐藤は8番目にアタックして218.578mphで9番グリッドを確保することができた。「今回持ち込んだクルマのベストのタイムは出せたと思います。9番手はもちろんトップではありませんが、チームも頑張ってくれて満足しています」とコメントした。
 その後夕方の6時過ぎからプラクティス2が行われ、佐藤は充実した走りができたようで、4番手のタイムを刻むことができた。

 決勝は現地時間午後7時45分にグリーンフラッグ。佐藤はポジションを一つ下げて10位で周回を重ねる。今回新しいエアロパッケージのためダウンフォースが大幅に低減したためか、各車タイヤにブリスターが発生。またピット出口がターン2の先に設定されたために、アンダーグリーンでピットインすると、どうしても2周ラップダウンとなってしまう。

 157周目に3回目のピットインした佐藤だが、172周目にイエローコーションが発生して、佐藤は1周遅れまではラップバックしたものの、周回遅れから脱出するチャンスを失ってしまう。3回目のイエローコーションが出るまで、なんと52周に渡り佐藤はラップダウンすることになってしまった。

 209周目にやっとのことでラップバックした佐藤は、その時点で8位、その後7位のニューガーデンがペナルティで後退し、佐藤は苦しみながらも7位でチェッカーを受けた。優勝は1台だけ異次元の走りをしていたスコット・ディクソンだった。 



【佐藤琢磨選手のコメント】 厳しいレースでした。ダウンフォースが400ポンドも減ってしまったので、前のクルマに近づけず抜くチャンスも少なかったです。ラップダウンしてからラップバックするまでかなりかかってしまい、戻ってからも、セカンドレーンに上がろうとしても、みんなダウンフォースが無いので、セカンドレーンが出来上がらず、結局テキサスなのにテキサスらしからぬシングルファイルのレースとなってしまい、そういう意味では残念でした。グラハムと自分で6位、7位になれたことは良かったですし収穫したものも多く、今後のレースに役立てたいと思っています。

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