ウェット宣言とレース時間とタイヤルール



実況中にルール説明であやふやな部分があったので補足します。

レインタイヤは各チームがレース前に自主的に選択したのではなく、レースコントロールが「ウェット宣言」をしたので全車がレインタイヤでスタートしなければならなくなりました。

今回のレースでは現地2時35分にレースコントロールから「ウェット宣言」が出されています。
「RACE CONTROL: Race has been declared a wet start.」

このウェット宣言が出されるとソフトタイヤハードタイヤそれぞれ各1セットの使用義務が無くなります。
それと同時に「2時間ルール」が発動されます。

ウェットコンディションではラップタイムが大幅に落ちるために、レースには最大2時間の制限を設けます。グリーンフラッグから2時間経過後にチェッカーフラッグが掲示されてその周でフィニッシュとなります。

タイヤ使用義務がなくなるのは「2時間レース発動」になったからではなく、「ウェット宣言」が出されたからです。

2時間レースは途中からの降雨でも適用されるので、その場合はウェット宣言が出されるまでは2種類のタイヤ使用義務はそのままです。なので、結果的に2時間レースになっても使用義務はあるのです。

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