アラバマテスト 2日目終了 琢磨選手のコメント



2日間のタイムでトップタイムをマークしたのはこのバーバーで2勝を挙げ、去年のレースでもポールポジションを獲得したWパワーでした。

タイムは1分7秒3118で、去年の予選でレッド(ソフト)タイヤでマークしたポールタイム1分8秒3120を1秒以上も上回りました。

ちなみにトラックレコードは2013年予選でSディクソンが記録した1分6秒7750ですが、この時はよりやわらかいレッドタイヤで気温も低いという好コンディションも重なりました。今回の2日間4セッションで21人ものドライバーが去年のWパワーのポールタイムを上回っています。

その他のチームで目立ったのはペンスキーの4台が2日目の早いタイミングからチームメイト同士で接近して走り、エアロダイナミクスの変化をチェックしているようでした。

一方でガナッシ勢はセッション中盤にピットストップの練習をかなり繰り返して行っていました。ピットクルーのメンバー変更や給油リグなどの給油機材に変更があったらしく、特に給油リグの抜き差しは入念に確認作業が行われていました。

これらペンスキーやガナッシ勢のようにセッションの早い時期にある程度テストプログラムが進んでしまうと実戦を想定した様々なトライを繰りかえすという状況で、この余裕のある体制が実際のレースで他チームに大きく差をつける要因になっていることを痛感しました。

プラクティス1
http://www.imscdn.com/indycar_media/documents/2015-03-16/indycar-results-p1.pdf プラクティス2
http://www.imscdn.com/indycar_media/documents/2015-03-16/indycar-results-p2.pdf プラクティス3
http://www.imscdn.com/indycar_media/documents/2015-03-17/indycar-results-p3.pdf プラクティス4
http://www.imscdn.com/indycar_media/documents/2015-03-17/indycar-results-p4.pdf 2日間総合順位
http://www.imscdn.com/indycar_media/documents/2015-03-17/indycar-results-pcomb.pdf


佐藤琢磨選手は2日目午前中のセッションではベストタイムは1分8秒5097となかなかタイムが上がらずにいましたが、午後のセッションの後半に入ってから、それまでのデータの蓄積や2台体制もうまく機能して結果がタイムに反映できるようになり、一時はセッション2番手にまで浮上してきました。

すべてのセッションが終了して琢磨選手はセッション7番手。4日間の総合では10番手という結果でした。
【佐藤琢磨選手のコメント】 朝のセッションで思ったようにタイムが上がらずに苦労しましたが、その後は集めたデータをうまく活用できるようになってユーズドタイヤでそこそこいい感触になってきたのでニュータイヤでアタックしてみました。この2日間のテスト内容は非常に有意義だったと思います。NOLAでのテストはシェイクダウン程度に終わってしまいましたが、アラバマでの2日のテストを終えてみて結果的には充実した3日間になったと思います。もちろんまだまだ上位にはたくさんライバルがいるので楽観視はしていませんが、開幕戦の前に来週セブリングで2日間のテストを行うつもりなので、そこでストリート用のセットをしっかりとテストして開幕戦に臨みたいと思います。

コメントを残す