【佐藤琢磨レースリポート】 インディカー第14戦ポコノ



前回のミッドオハイオから3週間ぶりとなったインディカー・シリーズ第14戦は、ペンシルベニア州のPocono Racewayで開催された。Pocono Racewayは1周が2.5マイルとインディアナポリスと同じSUPER SPEED WAYだ。

 今回佐藤は、インディ500の時にサポートしてくれたRuoff Home Mortgageの系列企業である、Expedite Home Loansのカラーリングで出走した。
 プラクティス1で、佐藤が所属するAndretti Autosportは、ライアン・ハンターレイがトップタイムを叩き出すなど4人全員がトップ10に入る好調な滑り出しをみせた。
 午後1時から始まった予選。Andretti Autosportの4人はすべて後半にアタックというオーダー。その中でも佐藤は最後のアタックとなり、2周合計タイムが1分21秒9526(219.639mph)で見事今季2度目、キャリア7度目のポールポジションを獲得した。
 佐藤の一つ前にアタックしたライアン・ハンターレイが、ウォームアップ中にクラッシュしてしまい、「非常にナーバスになりました」、「ライアンとはセットアップを共有していたので、彼に起こったことは自分にも起こり得ると思いました」しかし、「エンジニアとクルーが本当にいい仕事をしてくれました。本当に最高でした」と佐藤は最高の笑顔をみせた。

 日曜日の決勝は現地時間午後2時45分から始まった。オープニングラップで佐藤は上手いスタートを切ったが、すぐにトニー・カナーンに抜かれてしまう。その後もマシンのスピードが回復せず、周回ごとにポジションを落としてしまった。

 ルーティンのピットでマシンを調整するも、予選の時の力強さは全く見えず、辛抱強く走行を続けて13位でチェッカーを受けた。 



【佐藤琢磨選手のコメント】
本当に苦しいレースでした。とにかくスピードが全く上がりませんでした。オープニングラップから周回する度に抜かれていきました。フロントタイヤの内圧も全く上がらず、今回フロントウィングは合計6ターン、リアウィングも合計3ターン調整しました。1回のレースでこんなにウィングをいじることなんか本当はあり得ないのですが、それでもクルマは曲がってくれず、単独走行でもパックでも全くだめでした。チーム間でのセットの大きな違いは無かったのですが、なぜか自分のクルマだけスピードが出ませんでした。この後綿密にセットダウンをして、原因を究明したいと思います。今回は何が原因かは分かりませんが、とにかく残念なレースでした。

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