先のサンパウロでチームオーナー会議が行われ、2012年導入予定の新シャシーのエアロキットの導入を1年遅らせる要望を満場一致で議決しました。
AJフォイトだけは棄権しています。
昨年の夏に、2012年シーズンから導入されるインディカースペックが発表されましたが、ダラーラ製の基本コンポーネンツにオプションの各メーカー独自開発のエアロパーツを組み込んで、様々なスタイルのインディカーを演出しようと言った趣旨でした。
その発表に反応するようにGMシボレーやロータス・コスワースが
2012年でのインディカー参戦を決意、発表したわけです。
そもそも、新スペックを決定するに当たって、各チームの代表としてジル・ドフェランが評議委員会に出席しています。
つまり、間接的にはチームオーナー達も協議に加わったわけです。
このチームオーナー達の今回の決議にいち早く反対の態度を示したのがテキサス・モータースピードウェイ社長のエディ・ゴセージ氏。氏はこの件に関して直ちに声明を出しています。
1、ルールを作るのはチームオーナー達の仕事ではない
2、ファン達の声にもっと耳を傾けろ
と。
この件に関しては、チップガナッシレーシングでディクソンのストラテジストを担当するマイク・ハル氏も「CARTではないのだから」とゴセージ氏に同調しています。
アメリカのインディカー関係の掲示板でも、このチームオーナー達の議決に関しては議論が沸騰しているようで、
「2012年は予定通りに行うべき」という大多数の意見を無視するべきではないとゴセージ氏は釘を刺しています。
この件、今後少しもめそうな感じがします。
ゴセージ氏はかなりやり手のビジネスマンで、
http://www.indycar.com/default/content/38543/
コレまでインディカーシリーズではインディ500につぐチケットの売り上げ記録。
ほかにも様々な企画をぶち上げて、テキサスのファンには絶大な支持を受けてきました。
今年のインディカーはテキサスではダブルヘッダーで行われます。
コレも彼のアイディアのひとつでしょう。
http://www.indycar.com/news/show/55-izod-indycar-series/42628-indycar-considers-request-for-year-delay/