ゲートウェイ500リビュー






【ニューガーデンが今季2勝目】去年のゲートウェイレース2を制しているジョセフ・ニューガーデンは今回は予選3位。68周目にラップリーダーに立ち、138周の最多ラップリードも記録して、2連連続でゲートウェイ500優勝。今季2勝目、キャリア20勝目をあげました。この結果、ドライバーズポイントで4位から3位へ浮上しています。早目だったラストピットもその後のイエローに救われる形になりましたが、チームは残り周回数から計算してトラフィックに捕まって混戦巻き込まれることを懸念。背後のオワードとの間隔を維持しながらペースを落とし目にするという作戦をとり、トラフィックに捕まる寸前でレースフィニッシュしています。



【オワードがポイントリーダーに】2位フィニッシュしたパト・オワードがドライバーズポイントリーダーに立ちました。レース序盤にアレックス・パロウがアクシデントに巻き込まれてレースを終えた時点でポイント差がほぼなくなることが確定。チームはあえて優勝を狙わずにそのまま上位フィニッシュして確実にポイントを獲得することを選択。ラストピットもニューガーデンよりも1周伸ばしてラップリードの1ポイントを確実に加算。優勝こそはニューガーデンに譲ったものの、確実に260周を走り切りました。これで今季8回目のTOP5フィニッシュ。



【ペンスキー勢の巻き返し】第8戦まで勝利が無かったチームペンスキーが今回でミッドオハイオから3連勝。ポールポジションのウィル・パワーは3位フィニッシュし、ルーキーのスコット・マクロクリンも11番グリッドから4位フィニッシュと健闘しました。予選4位だったシモン・パジェノーはレース序盤にニューガーデンと接触してフロントウイングを破損。周回遅れになりながらもなんとか8位フィニッシュしてランキング7位をキープしています。



【オーバルデビューのグロジャン】オーバル初レースとなるロマン・グロジャンは14番グリッドからのスタート。タイヤがフレッシュなうちはインサイドからもアウトサイドからもオーバーテイクを仕掛けて5ポジションアップと言う順応ぶりを見せました。チームも安全策を取ってか、タイヤが消耗する前に早目のピットタイミングを選択。アンダーグリーンでのアウトラップでウォールヒットしそうになったものの何とかこらえ。最後はアンダーグリーンでピットインした後のイエローでラップダウンになってしまいましたが、ラップバックするチャンスも逃してそのまま1周遅れの14位フィニッシュ。







【ルーキー争い】7点差でリードしていたスコット・マクロクリンが4位フィニッシュしてランキング13位をキープ。一方でロマン。グロジャンは14位フィニッシュでその差は23点に開いています。



【AJの二人がシーズンベストフィニッシュ】AJフォイトレーシングのセバスチャン・ブルデイが18番グリッドから今季最上位の5位フィニッシュして13ポジションアップのTheBigegst Moverに。ダルトン・ケレットは最後尾の24番グリッドスタートでレース序盤にはエド・カーペンターに追突されるなどのアクシデントに見舞われたものの、キャリアベストとなる12位フィニッシュしています。



【パロウがポイントリーダー陥落】21点差でポイントをリードしていたアレックス・パロウは前回のインディGPでのエンジントラブルで承認外のエンジン交換が発生。2レース連続となるグリッド降格のペナルティを科せられて、今回は9グリッドダウンの21位番グリッドからのスタート。15周目にはペナルティ分を取り戻す11位までポジションアップするものの、リナス・ビーケイが引き起こしたマルチカーアクシデントに巻き込まれて 20位DNFへ。この結果、ドライバーズランキングでは10点差の2位に下がっています。この3レースの間に一気に52点差を逆転された計算になります。







【ディクソンが2年ぶりのDNF】34点差でランキング4位につけていたスコット・ディクソンは予選8番手。 しかしパロウ同様にアクシデントに巻き込まれてガレージで修理に。83周遅れでレースに復帰したものの183周目に入った時点で5周遅れのヒンチクリフを逆転できる見込みがなくなったためにレースカーを降りています。ディクソンのDNFは2019年のゲートウェイでのラジエータのトラブル以来丸2年振り。



【佐藤琢磨選手は6位フィニッシュ】昨年はポールポジションを獲得しながらも、今回は予選が振るわず16番グリッドからのスタート。前方で発生したマルチカークラッシュをうまくかわし、早目のピットストップでアンダーカットして 4位まで浮上。レース中盤に発生していたという給油リグのトラブルでフルタンクにできずに早目のピットタイミングへ変更。最後のイエローでもフルサービスして6位でコースに復帰。前を行くブルデイに苦戦したうえに、ステイアウトしていた前の4台のタイヤの消耗も大きく無く、そのまま6位フィニッシュ。今季7回目のTOP10フィニッシュでドライバーズランキングでも11位から10位へアップしています。シーズン残り3レースのうち、ポートランドとロングビーチで優勝経験があるだけに、今季ベストリザルトを期待したいところ。







【101周リードのハータはDNF】アウトサイドポールスタートのコルトン・ハータは2周目にパワーをかわして101周もラップリードしたものの、185周目のアンダーグリーンでのピットアウト時にハーフシャフト(ドライブシャフト)を破損。そのままDNFになりました。最多ラップリードを奪う勢いでレースを支配しながらもDNFに終わるのはナッシュビル以来2回目になります。



【オーバル4レースが終了】今季のオーバル4レース全てでTOP10フィニッシュ下のはオワードとパジェノーの二人だけ。



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