子供達の”インディ500”が2年ぶりに開幕







第83回全米ソープボックスダービー選手権が現地20日に開幕し、24日に決勝日を迎えます。



タイヤの街、オハイオ州アクロンにあるダービーダウンズに7歳から二十歳までの選手たちが世界中から集まって、無動力のソープボックスでダービーダウンズの坂を下って速さを競い合います。



参加クラスは車両規格と年齢によって分けられ、7歳から13歳までのストッククラス、9歳から18歳までのスーパーストッククラス、10歳から20歳までのマスターズの3クラス。クラス優勝者は次年以降同じクラスには参戦できません。



車両は各クラスともワンメイクで、組み立ては基本的に子供達を中心に作業を行わなければいけません。参加する子供たちはチームワークを学ぶと共に、アクロンでは各国の子供たちと交流を体験することになります。



競技はドラッグレース形式で、ダービーダウンズと呼ばれる専用コースの坂道を同時スタート。重力の助けだけで動き出す車両の速度を如何に下げないように、空気抵抗が少なくなる姿勢を保ちながらハンドル操作を最小限にするなどのテクニックが要求されます。



コースはイコールコンディションが徹底され、基準車両を3つのレーンで何回も試走させることで、それぞれのレーンの舗装状況や路面の凹凸やうねりなど影響が是正されるように微妙にスタートポジションを上げ下げして釣り合いを取っています。



昨年はパンデミックの影響で大会が中止となり、今年は2年ぶりの大会の再開となりましたが、残念ながら日本大会のチャンピオンは2年連続で参戦見送りとなりました。



ソープボックスダービーはアメリカでは夏休み中の課外授業の恒例行事の一つ。大会にはインディカードライバーやNASCARドライバーなどがゲストとして招かれます。



日本のソープボックスダービー協会では毎年日本大会を実施して、そのチャンピオンに奨学金を提供してオハイオでの世界大会に挑戦させています。

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