インディアナポリスで合同テストを実施



現地4月8日9日にインディアナポリスモータースピードウェイで合同テストが行われ32台が参加しました。

インディ500参戦表明済ドライバーではチャーリー・キンボールとJRヒルデブランド以外の32人が参加しています。

1日目は雨で長時間が中断があったものの2日目は好天に恵まれて、32台は延べ3956周を周回。ピエトロ・フィッティパルディとコディ・ウェイドの2人がルーキーオリエンテーションプログラム(ROP)をパスしています。同じくルーキーのスコット・マクロクリンは11月のタイヤテストの時にすでにROPをパスしています。

【アローマクラーレンSPが健闘】 昨年のインディ500では6位フィニッシュしてルーキーオブザイヤーを獲得し、シリーズランキングでは4位に入ったパト・オワードがこのテストでも好調。セッション折り返しまではTOP3に入っていたものの、セッション終盤では各車が集団走行をしてペースアップしたために最終的には156周を走って225.118pmphの9番手。
インディ500で2勝し、今年はインディ500だけのスポット参戦のJPモントーヤは集団走行の中で226.123 mphを記録して3番手につけています。
チップガナッシから移籍してきた新加入のローゼンクイストは1日目は 220.360 mphで4番手につけました。
【連覇を狙うレイホールレターマンラニガン(RLL)】 インディ500ディフェンディングチャンピオンの佐藤琢磨選手が所属するRLLはスポット参戦のフェルッチを加えた3台体制。昨年のインディ500で3位だったレイホールが単独走行のノートースピード(NTS)では221.949 mph.のトップスピードを記録。
セッション序盤で37周を走った後はトラブル対策でしばらくガレージでの作業が続いた佐藤琢磨選手は、セッション残り18分の所でコースに復帰。ニュータイヤ装着と集団でのドラフティングを最大限に利用して226.396 mphを機得してこの日の2番手に。
「デフューザーやバージボードが追加されてかなり接近して走れるようになりましたが、5月の暑い中ではどうなるか未知数な部分もあります。今日はトラブルで試したいことがほとんどできなかったのですが、グラハムが集団の中でもかなりいいので、チームとしてはいいテストになったと思いますし、その点では期待しています。自分は2番手ですが、ニュータイヤで大きなトーイングもあったので たまたま速度が出ました」と琢磨選手はコメント。


昨年のインディ500で4位フィニッシュし、今年はNASCARへ転向したサンティーノ・フェルッチはインディ500のみのスポット参戦。金曜日は最終的には20番手に終わったものの、セッション序盤ではずっと上位につける走り。琢磨選手がガレージにいる間はレイホールと隊列走行を繰り返し、テータ収集のために137周を走り込んでいます。

【手堅い走りを見せたエドカーペンターレーシング(ECR)】 ECRは去年のルーキーオブザイヤーを獲得した20歳のリナス・ビーケー、コナー・デイリー、エド・カーペンターの3台体制。テスト初日はデイリーが222.714 mph、カーペンターが221.296 mphでチーム1-2を記録。一方でビーケイは開始10分過ぎにターン1で単独クラッシュ。ケアセンターからはすぐにリリースされたものの、左人差し指を骨折してその後の出走を取りやめています。
デイリーはテスト2日目も好調なところを見せて225.639 mphで6番手につけています。
【シモーナ・デシルベストロが6年ぶりの復帰】 シモーナ・デシルベストロが2015年以来5年ぶりにインディカーに復帰。女性スタッフが中心となって構成されるパレッタ・モータースポーツからの参戦。パレッタオートスポーツはGMでモータースポーツ活動を統括してきたベス・パレッターガチームオーナーを務め、チームペンスキーの技術協力を得ています。

リフレッシャーテストにパスしたデシルベストロは223.458mphを記録、今年ペンスキーからでデビューするルーキーのスコット・マクロクリンの3つ後ろの21番手につけています。
【逆襲のペンスキー】 昨年のインディ500では優勝争いに絡めずに、ニューガーデンの5位フィニッシュが最上位だったペンスキーは、そのニューガーデンが 226.819 mphで金曜日のトップスピードを記録。パワーが7番手、パジェノーが11番手、マクロクリンが18番手となっています。

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