デトロイトGPではホンダ勢とシボレー勢で加速などに特性の違いが出ましたが、この加速力の差を生みだすのはエンジン出力(馬力)ではなくトルクです。
簡単に言うとトルクはドライブシャフトにかかる回転力。馬力はエンジンの一定時間の仕事量です。
自転車にたとえるとスタート時ペダルにかかる力の大きさが「トルク」、停止状態から100m先のフィニッシュまで何秒でいけるかが「馬力」。
いかにタイヤが路面を力強く蹴りだせるがトルク、如何にエンジンが高回転で回るかが馬力の意味になります。
なので、最高速度は「馬力」、加速能力は「トルク」の仕事になります。
もうひとつ重要なことはエンジンの回転数によってエンジンが発生させるトルクの量は変化するということです。この変化の特性を「トルクカーブ」などと言います。