【開幕戦】ニューガーデンが見事に作戦勝ち
今回のレースはピットウインドウは30周あたりで、レッドタイヤだと20周持たないという状況でした。30周はフルリッチで攻めて走れる周回数の目安で、最大8%ほどまで絞れる燃料混合比を絞ればそれ以上の走行も可能です。ただし、ペースを落としてのポジションキープの走行を強いられることになります。
今回は全車がソフトタイヤのレッドタイヤでのスタート。気温27度、路面温度45度とかなりタイヤには厳しい状況だったので、ソフトタイヤがどこまで持つかが最初のカギでした。
【スタートタイヤ】 優勝したニューガーデンはただ1台だけユーズドレッドを選択。
【スタート】 アウトサイドポールからのスタートだったニューガーデンはユーズドレッドでのスタートと言うことで、タイヤ温存作戦で無理をせずにスタート。ルーキーのフェリックス・ローゼンクビストに順位を譲って3位へ後退。
【17周目】 ニューガーデンは1回目のピットストップを行い、ローゼンクビストの前でピットアウト!
しかし、タイヤが温まってたローゼンクビストにターン4でかわされて再び3位に後退。
【2回のフルコースイエロー】 2スティント目は2回のフルコースイエローで13周ものコーションラップがあったおかげで大幅に燃費が伸び、ニューガーデンは56周目まで引っ張りました。
56周目まで引っ張った結果、ラストピットを80周目としても、24周のショートスティントにできるために、コース上にラバーが乗ってきたこともあってここで新品レッドを投入!勝負に出ます。
【トップ1-2にトラブル】 リスタートでラップリーダーとなったローゼンクビストは53周目で2回目のピットストップをしたものの、オーバーシュートでタイムロス。
その1周前にピットインしていたパワーはピットアウト後に立て続けにピゴットとマルコに引っかかってしまいペースが上がらず、ニューガーデンは2位のパワーに大差をつけてコースに戻ることに成功しました。
【ラストピット】
ニューガーデンは80周目に3回目のピットストップ。その時点で2位のディクソンには9秒差。その大きな貯金を持ったままで残り31周をはしり、最終的には2位のディクソンに2秒9の差で振り切りました。
今回の中継ではニューガーデンの2回目のピットストップのところで回線トラブルが発生してしまい、回線が戻った時にはニューガーデンは2位のパワーに大差をつけていたので、上手く実況では状況が伝えられませんでしたが、このような作戦チョイスと周りの動きもあってニューガーデンが見事に勝利をもぎ取りました。
中継トラブルが起きると、トラブル対応とレース状況の把握と両方に労力が取られるのですごく大変でした。
琢磨選手もそうですが、ホンダ勢のリタイアが目立った開幕戦でした。
次戦COTAではホンダ勢頑張ってほしい。