ロッシが琢磨選手を故意に押し出したように見える??
上の画像はまずは2台が接触した瞬間。ロッシのインサイドにはスペースはありません。琢磨選手のアウトサイドにはまだスペースがあります。
上の画像は2台が接触瞬間の別アングル。
琢磨選手のレースカーの左前輪はロッシのレースカーの右前輪のサイドポット側に接触しています。
このように接触すると、ロッシのタイヤは押されて右にステアされ、ステアリングホイールは右側に持っていかれます。
結果的にロッシのレースカーは右に寄ることになります。
この動きが琢磨選手を押し出したように見えるわけです。
いつぞやのトロントでは、Hカストロネベスとポール・トレイシーの間で同じような接触があって、その時はトレイシーがエリオのタイヤに激しく接触してしまい、思い切りエリオのハンドルがとられたので、今回よりも激しくエリオがトレイシーを押し出したように見えて盛大なブーイングを観客から頂戴していました。
今回に関しても、レーススチュワードはフェアな判定を下したと思います。
ちなみに、ソノマの「やられたからやりかえした」発言は天野さんのブログの琢磨さんのインタビューです。
「やられたからやりかえした」は私の要約ですが、原文は「あちらの言い分としては、ターン4で僕が幅寄せして来たからターン5で同じことをしたって言うんですよ。でもそれはおかしい。全くその意図がわからない。」かなり頭にきてたようで、天野さんの「若さっていうのもあるんじゃないですか?」に対して「でもドライバーとしてどうか?」と言ってます。ちなみにゲートウェイのニューガーデンとパジェノー接触は琢磨さん的にOKだそうです。
あまり気持ち良い話題じゃないのでこの辺で!
ウィッケンスとロッシも接触しているように見えます。
そしてターン出口でロッシがアウトサイドに全くスペースを残していないことからも、押し出しも厭わないという気持ちがあったとしか思えませんね。
無理にスチュワードの裁定を正当化する必要性も感じません
レース結果も決定し、チームも抗議する権利を行使していないので
スチュワードの裁定を”感情的”に否定してもしょうがありません。
オフィシャルリザルトを否定することに無理があると思います。
私は「意図的かどうか」や「ドライバーの気持ち」などを排除し、ただ状況だけを並べました。
ロッシに一方的に非があるならばペナルティが科せられるはずですが、
実際にはレーシングアクシデントという扱いだったので、「意図的に」や「押し出すつもり」は
実際のシチュエーションから乖離していたことになります。
ロッシも表向きには「何か問題でも?」という態度ですが、ドライバー同士の話し合いで改善される事に期待です。
ただ、アンドレッティ時代のロッシと琢磨は良い協力関係で、ロッシの耳打ちで琢磨がポールをとった事があるだけに残念です。
ポール兄貴がリプレイを見た直後のコメントは
「That’s just good hard race in my opinion.」
ロッシのインタビュー直後のポール兄貴のコメントは
「I love this style and I love side by side racing・・・・
エルボーのぶつけ合いは見ていて面白いが、もし俺のアウトサイドに来るならば俺に触るな」でした。
それに対してタウンゼントのコメントは「俺だったらアクセル戻すよ」でした。
レース後の顔出し部分でもタウンゼント・ベルは
「レースで一番印象的だったのはロッシのギリギリのバトルだ
肘と肘のぶつかり合いのバトルは見ていて面白かった」
ポール兄貴「俺に触るなよ、触るなよ!w」
といったやり取りでロッシへの批判はなく、むしろ賞賛していました。
また、他のカテゴリーではありますが、裁定ではお咎めなしとされても後から本人が故意にやったと認めたというケースはあるので、スチュワードの裁定=ドライバーの気持ちと素直に捉えていいのかも疑問です。
後者についてはロッシの実際の考えが分からないので私も断定でしか言えませんが、前者についてはもう一度映像を見返してください。
少なくともウィケンスや琢磨がインに寄りすぎたことで接触が生まれたということはあり得ません。
「状況」が合っているか否かを決めるのはレーススチュワードです。
そこにはドライバーの気持ちは関係ありません。
レース中にドライバーの気持ちまでは判断できません。
映像を何度見てもロッシのインサイドにスペースはありません
しかも接触の瞬間はいずれもロッシが前にいます。
あと、ウィケンスも琢磨もロッシに1車進分のスペースは残しており、スペースがないという表現は正しくありません。
とはいえ見直しても考えが変わらないのでしたらどうしようもありませんので、もう反論しなくて結構です。
元々、自分の考えを変えない人なのは分かった上で意見していましたので。
スチュワードの裁定はレーシングアクシデント。NBCSNコメンタリーの意見もそれと同じ。
私の意見も先の2者と一緒です。意見が一致しただけで私はスチュワードを代弁はしていません。
私には「ロッシにスペースが無い」のではなく「ロッシのインサイドにスペースは無い」ように見えます。
それも”自分にはどう見えたか”を書いただけで、LDBさんの意見は否定していません。
人によって様々な意見、見え方があってもいいのです。
ただし、今回の結果はスチュワードが下した裁定の通りとなりました。
以前、同コーナーでモントーヤがニューガーデンに今回と非常に似ているシチュエーションで押し出されましたが、何の問題にもなりませんでした。
その時の事があったので、今回もお咎めなしとなったのかと。
私の想像ですが、
琢磨さんはturn5でロッシを抜きましたが、オーバーシュートしています。
この時点で彼らの立場は平等になり、turn6の件はお咎めなしとなったのではないのでしょうか。
ただ、私としてはフェアなレースを尊重しているので、ロッシの動きは残念に思いました。
しかし、彼も彼なりに闘っていることをわかっているのでこれ以上は何も言いません。
去年、パワーもディクソンを”押し出すようなカタチ”になったことが2回あったような気がします。
もし、今回の一件でロッシと琢磨選手の立ち位置が逆だったら「琢磨選手は自分のラインを守っただけで、あそこで外から行こうとするのは無謀」
としか思いません。
その時点でトークバックでコメンタリーには
「あんまりやりすぎると、あとでバチが当たるんだよねえ・・・」と伝えたのですが、結果はご存じのとおり・・・。