インディカーがコンテンツデー(メディアデー)2日目を実施②


2024年インディカー・シリーズの開幕まで、まだ2か月余りありますが、インディカーは現地1月10日にインディアナポリスで、メディア向けのコンテンツデーを実施。今シーズン参戦がすでに決定している28人のドライバーが参加しメディアの取材を受けました。

コンテンツデーは2日間に分けて行われ、ウェブサイトやTV局用の写真、プロモーション映像、インタビューなどが実施されます。

2日目の午後の記者会見に参加したドライバーの今年の抱負をご紹介します。







2023年はデイルコインレーシングからインディカー・シリーズにデビューしたスティングレイ・ロブはAJフォイトレーシングに移籍。

「昨年の最終戦以来レースカーからは遠ざかっていますが、新たな体制で走れることを楽しみにしています。フェルッチやペンスキーの3人からは多くのことが学べると思います。昨年はデイルコインレーシングで様々なことを学びました。特にデイル・コイン本人からは状況に応じたレースの流れや組み立てについて多くを学びました。フェルッチはレース外のことでもいろいろ楽しんでいるので、そういう部分でも彼からは色々吸収できると思っています」







インディカーシリーズ参戦3年目。アンドレッティグローバルへ移籍して2年目を迎えるカイル・カークウッドは昨年はストリートでの2勝と1回のポールポジションを記録。

「今シーズンはこれまでの体制の人数で3台体制に1台絞るのでリソース的には変化はなく、1台当たりの体制はより充実します。コルトンやマーカスとのチームワークも問題なく、チームとして勝利を目指し、チームとしてチャンピオンシップを目指すべく、チーム全員で一緒に取り組んでいます。マーカスは経験が豊富でチップガナッシで長らくシーズンを過ごし、インディ500も制しています。きっと我々に多くのことをもたらしてくれるはずです。1台減ったことで、これまで4台体制で負担となっていた部分をだいぶ軽減できると思います。昨年はTOP5フィニッシュできたのは優勝した2回だけでした。なので、今年はもっと安定してTOP5を狙えるようにしたいと思っています」







インディカーシリーズ6年目のフェリックス・ローゼンクイストは今年からメイヤーシャンクレーシングに移籍。昨年はポールポジションを2回獲得し、今年は4年ぶりの勝利を狙う。

「チームは家族的な雰囲気で非常にフレンドリーな感じです。技術的にはアンドレッティと提携しているのでそのリソースを有効に活用していきたいです。まずはシーズン序盤でいいペースに乗りたいところです。この数年を振り返ると自分はDNFでは一番回数が多かったような気がします。なので、リスクを負い過ぎずに目の前の結果を確実に拾っていこうと思っています。エリオのことは今までよく知りませんでしたが、強いリーダーシップと存在感があってチーム内にいつもエネルギーをばらまいている感じです。個人的には少し抑えてほしい気もしますが、彼のインディ500での成績は申し分ないので、様々なことを吸収したいと思っています」







チップガナッシレーシングから鳴り物入りでデビューするキフィン・シンプソン。かつてモントーヤやブライアン・ハータが同チームで使用したカーナンバー4をドライブ。

「かつてビッグネームが走らせてきたカーナンバー4で走ることを非常に光栄に思います。素晴らしいチームメイトや環境の中で走れることもあって不安は感じていません。自分の他にも2人のルーキーがいるので、お互いに切磋琢磨していきたいです。3人ともオーバルでの経験が乏しいですが、スコットやアレックス、ダリオなど頼もしい人たちがチームにはいます。今年は学ぶことがたくさんある年になると思います。私自身、特に決まった目標はありません。その時のベストなポジションで確実に結果を残していきたいです」







昨年はエイベルモータースポーツからインディ500にスポット参戦し、見事に予選通過を果たしたRCエナーソン。今年もエイベル・モータースポーツからインディ500にスポット参戦。チームはインディカー・シリーズへのフル参戦をもくろんでいる。エナーソンはルーカスオイル・レーシングスクールで講師を務めている。

「去年のインディ500では、新しいチームで本当に素晴らしいパフォーマンスが発揮できたと思います。予選通過から決勝レースにかけても多くのことを学習しました。もちろん、今年の目標はさらに体制を整えてインディ500に挑戦することです。資金の都合がつけばインディ500以外のレースへの参戦も可能性がありますが、エイベルモータースポーツはインディネクストにフル参戦しているので、クルーの人数の関係上、日程的には今年の参戦は現実的ではないと思います。今年はインディ500に集中し、フル参戦は2025年以降になると思います







昨年は負傷したパジェノーに変わってメイヤーシャンクから3レースだけに参戦。今年からチップガナッシレーシングでフル参戦するリナス・ランクイスト。

「オフシーズン中は基本的に毎日チームのワークショップに行ってチームのみんなと時間を過ごし様々なことを勉強してきました。スポンジのように様々なことを吸収してきました。チームは5台体制で、そのうち自分を含む3人がルーキーですが、スコット・ディクソンやアレックス・パロウのようなチームメイトがいるので問題は何も感じていません。今は早く自分の実力を証明したいと思っています。チームはすでに何回もチャンピオンドライバーを生み出してインディ500でも勝利しています。自分もなるべく早くそこに到達したいです」



現地1月11日時点で、デイルコインレーシングはまだその体制を発表していません。レイホールレターマンラニガンレーシングもインディ500での4台目の参戦の意向を示すも、まだ具体的な情報は出していません。佐藤琢磨選手の参戦情報が待たれます。

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