インディカーがコンテンツデー(メディアデー)2日目を実施①


2024年インディカー・シリーズの開幕まで、まだ2か月余りありますが、インディカーは現地1月10日にインディアナポリスで、メディア向けのコンテンツデーを実施。今シーズン参戦がすでに決定している28人のドライバーが参加しメディアの取材を受けました。

コンテンツデーは2日間に分けて行われ、ウェブサイトやTV局用の写真、プロモーション映像、インタビューなどが実施されます。

2日目の午前中の記者会見に参加したドライバーの今年の抱負をご紹介します。







エドカーペンターレーシングからデビューして5年目のリナス・ビーケイ。2021年に初優勝するも2勝目はまだなく、昨年はポートランドで唯一のシングルフィニッシュの6位。オフシーズンには結婚もして、今年は再起を目指す。

「2023年はこれまでにいない厳しいシーズンでしたが、今年はいいシーズンもなると思います。チームメイトには初めてルーキーのクリスチャンを迎えますが、彼は自分と同い年で、考え方も似ているので非常にやりやすいです。シミュレーターデータなどのフィードバックも自分とほぼ同じ内容でした。ドライビングスタイルも近いので、レースウィークエンドの短いスケジュールの中でも二人で協力し合っていい結果を残していけると思います。昨年終盤はハンターレイがチームに加入して我々に足りない部分をだいぶ補ってくれて、自分度してもかなり勉強にました。今年は表彰台の常連とインディ500でのポールポジション獲得を目指したいです」







4年間をチップガナッシレーシングで過ごしたマーカス・エリクソンは6シーズン目はアンドレッティグローバルに移籍して濃紺のスーツに衣替え。昨年は開幕戦を制するもロングビーチで2位表彰台。インディ500では最終ラップでニューガーデンにかわされて2連覇を取り逃す。

「新しいチーム、環境でシーズンをスタートさせるのは新鮮な感覚です。チームにもチームメイトの二人ともすっかり馴染みました。歴史あるアンドレッティの名のもとで走れることを今は誇りに思っています。アンドレッティもチップガナッシ同様にエンジニアリング体制が非常に充実している印象です。赤ではないレーシングスーツにまだ慣れない感じですが、濃紺も気に入っています。黒く見えるかもしれませんが濃紺です。シーズン後半からはハイブリッド車が導入されますが、パワーバランスがガラッと変わる可能性もあります。我々アンドレッティはフォーミュラeへ参戦しているので、電動パワーユニットの使い方に関しての蓄積があります。ハイブリッドシステムはドライバーにマニュアル的な使い方が要求されるので腕の見せどころだと思っています。今年はチーム内での立ち位置がこれまでの変わりますが3人で力を合わせてきたいと思います」







昨年のインディ500で3位フィニッシュしたサンティーノ・フェルッチは今年も継続してAJフォイトレーシングからの参戦。このオフシーズンには結婚。今年はAJフォイトレーシングはチームペンスキーと技術提携。

「自分と(チーム代表の)ラリー・フォイトは非常にいい関係を築けています。チームとも以上にうまくいってインディ500では優勝のチャンスも見えました。今年はペンスキーとの協力体制で劇的な変化が起きると思います。ロードストリートはまだまだ強化しなければならない余地が大きいですが、インディ500は5台体制が完成すると思います。2022年にニューガーデンがアイオワで脳震盪の疑いが出た時にペンスキーに呼ばれてスタンバイしましたが、再びその関係を持つことができて光栄です。AJフォイトとペンスキーという2つのビッグネームに同時に関わるというのは非常に貴重な機会だと思います。今年はシーズンTOP10入りを目標にします」







シーズン7年目のアローマクラーレンのパト・オワード。2023年は未勝利に終わるも7回の表彰台と9回のTOP5フィニッシュを記録してランキング5位に。

「昨年はシーズンが終わってからすぐにF1のテストドライバーとして現場に赴き、その後はハイブリッドカーのテストに参加したので12月半ばまで休みがありませんでしたが、このオフシーズンは誰とも会わずにレースからは完全に離れてトレーニングだけを続けていました。去年は優勝こそありませんでしたが、上位で安定してフィニッシュをできたことが大きかったと思います。7回の表彰台はそれを証明していると思います。インディカーシリーズは常に接戦でシリーズ全体も大きく成長してきていますが、今後も多くのファンを増やしていけるようにレースで頑張りたいと思います。メキシコでのレースは期待したいところですが、その前の課題に取り組みたいと思います。シーズンでは優勝だけにこだわらず、その時のベストの結果を目指していきたいと思っています。







エドカーペンターレーシングに加入するクリスチャン・ラスムッセン。2023年はインディネクストで5勝と、8回表彰台、3回ポールポジションを獲得してシリーズタイトルを獲得。20号車でカーペンターとシートシェアをしてロードストリートを担当する。

「今年はスカラーシップは十分ではなく、資金的にはかなり苦労しましたが、このチームに加入できたことを光栄に思っています。今は様々なことを全力で学んでいるところです。いろいろとプレッシャーはありますが今は開幕戦へ向けて集中しています。現時点で目標を立てるのは難しいですが、できるだけ早くチームメイトのリナスのいるポジションに並んで行きたいと思います。今はリナスからレースカーのことやピットストップなどのレースの組み立てなど多くのことを学んでいるところです。インディ500に参戦しますが、すごく楽しみにしています。リナスもエドもインディ500を得意としているの多くのことを学びたいと思います」







フル参戦3年目で引き続きレイホールレターマンラニガンレーシングから参戦するクリスチャン・ルンガー。昨年は2回のポールポジション獲得でトロントではポールトゥウィンでの初優勝を記録。オーバルはまだ課題に。

「今年はオーバルを克服したいです。ロードストリートでは自分たちのパフォーマンスを発揮できましたがオーバルでは大きな課題が残りました。アイオワはチームを支援する Hy-Vee が開催するレースなのでいい結果を残したいです。このレースは特別でアイオワに行くとあちこちに自分の顔が張られています。こんな経験は今までありませんでした。 Hy-Veeのイベントプロモーションには本当に学ぶことがあります。昨年の最終戦は予選3位から6位フィニッシュといい形で締めくくることができたので、今年はさらにいい状況で開幕を迎えたいです。オーバルでは成績的にはグラハムとあまり変わらなかったので、クルマを改善できれば彼と同じような結果を残せると思っています。なんどえ、ミルウォーキーでのダブルヘッダーも楽しみにしています」







昨年にチップガナッシレーシングからインディカーシリーズにデビューしたマーカス・アームストロング。昨年は佐藤琢磨選手とシートシェアだったものの、今シーズンはフル参戦してオーバルデビューを果たす。

「今はオーバルレースを楽しみにしています。昨年は見学するだけでしたがいろいろと勉強することができました。チームやチームメイトたちはオーバルに関して大きな蓄積があって、ダリオ・フランキッティからもかなりのことを教わりました。おかげで自信を持ってオーバルレースに臨めると思います。今はインディ500が楽しみです。長丁場ですが日々集中して慣れていきたいと思います。今年は11号車の体制は少し変更があってトラテジストはテイラー・キールが担当し、レースエンジニアはアンジェラ・アシュモアが担当します。具体的な目標wを掲げるようなことはしませんが、元チャンピオンのチームメイトたちやチーム体制など十分なリソースを生かしてレースをしていきたいと思います」







シーズン7年目を迎えるコルトン・ハータ。ここまでキャリア7勝も2023年はロードアメリカとミッドオハイオでポールポジションを獲得するも表彰台はトロントでの3位が1回のみ。3台体制でチームの中では最長キャリアとなる。

「開幕戦からの序盤をいいテンポで進めていくことが大事だと思っています。序盤で調子をつかめればそれがシーズ後半へつながっていくと思います。昨年はショートオーバルでのパフォーマンスがだいぶ改善したので、今年はミルウォーキーでのダブルヘッダーが楽しみです。ロードストリート用のレースカーはすでにトップレベルで仕上がっていると思います。エリクソンはすごく冷静な人物で彼からの情報でアンドレッティとチップガナッシのギャップを埋めることができるかと思います。去年は自分のキャリアとしてはしょぷりがなく最悪のシーズンでしたが、細かなミスを見直していいテンポを作って安定してシーズンを過ごしていきたいです。F1参戦に関しては時間との戦いですね。参戦まで時間がかかるほど、自分の年齢もあがりますが、それはチーム次第だと思います。チームはF1参戦に向けて最善の努力をしていますが、今は自分はインディカーに集中しています」



2日目午前の部はここまでで、このあとは2日目午後のインタビューへ続きます。

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