佐藤琢磨選手がインディカー・シリーズ参戦へ


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1月19日に、Hondaは2024シーズンのモータースポーツ活動を発表しました。

四輪二輪、国内外のすべてのレース活動のドライバーと所属チームが発表されましたが、公式ページ上では佐藤琢磨選手はインディカー・シリーズに参戦すると発表されています。チームとカーナンバーなどはTBA(後日発表)となっていて、参戦計画自体は進行中である模様。

北米において、Hondaのレース活動を担ってきたHonda Performance Development(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)が、2024年1月よりHonda Racing Corporation USA(ホンダ・レーシング・コーポレーション・ユーエスエー、以下、HRC-US)に社名を変更し、Hondaの四輪モータースポーツにおける開発力をグローバルで向上させることを目指した組織体制へ変更。2024年は、インディカー・シリーズに参戦する5チームに、HRC-USを通じてエンジンを供給すると発表。今後は日本のHRCとHRC-USが連携し、グローバルでHondaのレース活動をさらに盛り上げていくと、その活動内容を発表しています。







1月19日現在で、ホンダエンジンユーザーですべてのシートが埋まっていないのは以下のチーム。

デイルコインレーシング(2台) #18 #51
アンドレッティグローバル(1台?) インディ500のみ
レイホールレターマンラニガン(1台?) インディ500のみ

デイルコインレーシングの2台はシーズンフル参戦で、アンドレッティとレイホールはインディ500のみの参戦となる。

上記の台数は、ホンダ(HRC-USA)のエンジン供給体制の都合で、現時点ではこれ以上のエンジン供給は技術的に難しいとされている。

今年はフルシーズンの参戦台数を3台に絞ったアンドレッティは、インディ500のみマルコ・アンドレッティを追加した4台とされているが、インディ500のみのショートプログラムのもう1基のエンジンを使用する優先権があるとされ、スポンサーしだいでもう1名のドライバー追加の可能性が残されている状況。現時点ではこの計画を断念したという情報もなく実情は不明確。

レイホールは昨年同様にインディ500のみ1台追加して4台で行くプランを表明したものの、その後の具体的な情報はない。レイホールは昨年のインディ500でチーム主力のグラハムが予選落ちに喫し、態勢立て直しを図っている真っ最中。

一時は、昨年の終盤に2レースに参戦したユーリ・ビップスを今シーズンにスポット参戦させたい意向を表明するも、オーバル未経験であるビップスをインディ500の4台目にする可能性は限りなくゼロに近い。

それに代わって佐藤琢磨がレイホールからインディ500の4台目として参戦する可能性は低くはない。

一方でデイルコインレーシングは2台ともレギュラードライバーを発表していない。

佐藤琢磨は2022シーズンはデイルコインwithリックウエアレーシングからフル参戦し、インディ500では決勝直前のファイナルプラクティスまでチップガナッシ勢の4台を相手に上位に食い込み続けたほか、ルーキーのデイビッド・マルーカスの育成にも貢献。これらの活躍がチームオーナーのデイル・コインやリック・ウェアに高く評価され、コインは「来年も琢磨で行きたい」とGAORAのインディカー生中継で公言するほどだった。

佐藤琢磨がチームを離れた2023年もリック・ウェアは「まだ、琢磨はリックウェアレーシングの一員だ。チャンスがあればNASCARやIMSAにも乗せてみたい」と開幕前のオープンテストでコメントしていた。

2024年シーズンは例年開幕前に設けられるオープンテストが開幕戦後の3月にサーマルクラブで実施される。つまり、開幕前のテスト回数は非常に限られ、2台に実績がないルーキーを乗せるには非常に困難な状況となる。

もともと”ベテランとルーキーの組み合わせ”を好むデイル・コインは、自身のインディ500初優勝という悲願達成にも佐藤琢磨にその役割を任せたいであろうことは明白な状況。

ただし、エンジニアやチーフメカニックなどの優秀な人材の流失が続き、戦闘力という面では大きく後退している状況も悩ましい。

個人的には可能性は低いも、共にチーム立て直しを図るレイホールとデイルコインの両チームがウィンウィンになる現実的なプランとして、レイホールとデイルコインで技術提携を結び、佐藤琢磨とユーリ・ビップスをデイルコインからフル参戦させ、レイホールは昨年同様にキャサリン・レッグをインディ500の4台目とする選択。

個人的にはこれに落ち着いてほしいところ。あとは正式発表を待ちたい。

2件のコメント

  1. ホンダが何らかの形で参戦を約束するという流れは去年と一緒ですね。

    23年に関しては、22年の最終戦の天野さんのインタビューに対してデイルさんが「彼と走りたい」みたいな事を言っていたのは覚えているのですが、琢磨さんは「チームが来年のオプションは握ってるので、チームがどう判断するか分からない」と言っていたので、天野さんへの回答はお世辞のようなもので、デイルコイン側の判断でオプションを行使しなかったのだと思い込んでいました。デイルコインはあの時オプションを行使していたけれど、何らかの事情でガナッシから走る事になったのでしょうか?

    琢磨さんはスポット参戦の難しさを色々と語った一方、弱体化して結果を残すのが困難と分かってフル参戦に拘るのか?
    インディ500に掛けて環境の良いチームで3回目の勝ちを狙うか?
    でも、レイホールも去年の事もあって強いとは言えない。アンドレッティは琢磨さんが早々とレイホール移籍を決めた時に自分がシェビーに浮気した事を棚に上げて「本人もマネージャーも交渉すらさせてくれなかった」と不満タラタラだったと聞いてますから根に持たれてれば関係性はイマイチ。
    稲Dプランが確かに盤石かもしれません。
    ユーリはF1をどう考えてますかね?差別発言はついて回りますし。あれは失言(恐らく飲んでた)なので、処分重すぎるとは思いましたが。

    かなり、難しいですね。

    琢磨さんの出ないレースは見るモチベーションが下がるのでフルでもみたいですけど、下位を走行するのを深夜見つづけるのもシンドイです。特にF1とのダブルヘッダーは。

    完全に私情ですが(笑)・・・昔からテキサスで見たいと思っていた上、友人がダラスに越したもののコロナとかあったし、今年こそテキサスに行くモチベーション欲しいです!
    今年のテキサスはお盆。コロナ以降高騰して下がらない欧米路線のお盆料金だと、ホテルはスーパー8より更に格下も検討しないと。。。
    スーパー8はギリで、あれより下は、この年になるとキツイですね。
    一晩で喧嘩4回勃発したり、もっと怖いのは武藤さんも被害にあった虫。そして最恐絶叫経験は幽霊。

    あと、ちょうど電動カミソリが壊れたので、スポンサー次第で、次のカミソリは決めたいと思います(笑)

    いつ頃決まりそうでしょうか?
    1. いっくんへ
      琢磨選手はオプション契約を行使して、インディ500で勝てる体制を選んだのだと思います。

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