ファイアストンが新たな製造拠点をオープン


Ribbon cutting at the grand opening of Bridgestone’s Advanced Tire Production Center in Akron, Ohio.




ブリヂストン・アメリカは現地6月22日にオハイオ州アクロンにアドバンスド・タイヤ・プロダクション・センター(ATPC)を開設しました。60人ものタイヤ製造に関するエキスパートや技術者らが、このATPCに集結して、インディカーシリーズへ供給する全てのタイヤを製造します。



1900年にファイアストンタイヤが創業したアクロンに開設されたATPCは、100年以上もの歴史を持つファイアストンタイヤのレガシーをしっかりと引き継いでいることを物語っています。



ブリヂストンはATPC開設に際しては2100万ドルを投入して、既存の施設を大幅に拡大する形でレースタイヤの製造拠点を強化しました。



ATPCはブリヂストンが全世界で3か所に設けている開発拠点の一つであるブリヂストンアメリカのテクノロジセンターに隣接する形で開設され、レースタイヤの製造における最先端の製造技術と開発の拠点となります。



ATPCはさらに実験用の試作タイヤの少数生産なども行い、レースカーや市販車へのデータ収集、解析なども行うとしています。



ATPCの開所式には1969年インディ500ウィナーで長年ファイアストンタイヤのアンバサダーを務めるマリオ・アンドレッティも参加し、テープカットを行いました。



レースタイヤの製造工程における効率を徹底的に追求したATPCでは、必要最小限の敷地面積となる建物に断熱素材を多数使用。照明器具には高輝度LEDを使用し、熱交換設備にも最新機材を投入し、これまでの施設でのエネルギー使用量に対して6割減を達成したとしています。



更にATPCにおけるカーボンニュートラル達成のためにカーボンオフセットを購入するなどしてブリヂストン全世界的に目標として掲げる2050年のカーボンニュートラル達成に向けて環境保全に努めるとしています。



1911年の第1回インディ500を制しているファイアストン社は1988年にブリヂストンの傘下に入り、これまで23年に渡って北米最高峰レースシリーズであるインディカーシリーズにタイヤを供給。アクロンのファイアストンの製造拠点では毎年2万5千本以上ものファイアストン・ファイアホークタイヤが製造されてきています。

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