インディカーとテキサスモータースピードウェイの素早い決断
1997年のオープン以来、最もインディカーをサポートしてきたテキサスモータースピードウェイ(TMS)ですが、今回もインディカーとの強いパートナーシップを発揮して素早い決断でレースの再スケジュールを行いました。
248周で行われる予定だったテキサス600が71周を消化したところで降雨中断したのが現地時間午後2時44分。
インディカーとTMSが再スケジュールを発表したのが現地時間午後5時。
その間わずか2時間16分。
その間に、TMSと全エントラントとドライバーのスケジュールを確認し、テレビの放映スケジュール出演者のスケジュールなどを調整し、チケットの取り扱い方法を決定してうえでチケットセールス部門の調整を完了させ、すべての変更事項の最終確認を完全に行ったうえで正式発表を行っています。
ものすごい手際の良さです。
雨でレッドフラッグになった時には現地月曜日順延の可能性ありとESPNインターナショナルは伝えてきましたが、それをはるかに超える大規模な変更となりました。
当初はインディカーとTMSは月曜日への順延を考えていましたが、月曜日に天候回復の見込みがなかったうえに、15日水曜日にはロードアメリカでの合同テストを控えていたこともあって、11週間後に延期する大胆な決断を下しました。
シリーズの第9戦目から第14戦目に移動することにより、テキサスでのレースの重要性はチャンピオンシップを占ううえで非常に大きなものになります。これはTMSにとってレースの価値がより大きなものになることを意味し、観戦チケット購入者にとっても再び足を運ぶのに十分に価値あるイベントになります。
スケジュール的にそれ以上引き延ばせなかったインディカーとイベントの価値を維持したいTMSの意向が見事に一致したわけです。もしかしたらTMSは今後はシーズン終盤の開催を望むようになるかもしれません。
こういった柔軟な対応はさすがアメリカと言った感じですね