右リア担当は大変なんです



フォンタナ戦では琢磨選手のピットストップで右リアのピットワークが遅れる傾向がありましたが、右リア担当だけに特殊な状況があります。



右リア以外のタイヤ交換ピットクルーはピット作業をする定位置で待っていられますが、右リア担当のクルーはピットウォール側でスタンバイしていなければなりません。

理由は定位置で待っているとピットインしてきたレースカーがエアホースを踏んでしまうからです。

なので、右リア担当のクルーはエアガン(エアレンチ)と長いエアホースを手に持ってピットウォール側で待ち構え、レースカーがピットインしてピットボックスに入ると同時にレースカーを回り込んで位置につきます。

重いエアガンを手に長いホースを取り回しながら作業に取り掛かるのは大変です。ピットボックスはタイトなこともあり、一つ手前のピットボックスでピット作業中だったりしてホースの取り回しがスムーズにいかないことなどがあります。

なかなかTV中継にははっきりと映らないのでわかりにくいかもしれませんが、作業が遅れる原因はピットクルーの能力以外にも色々あるのです。

なので、「またアイツか・・・・」などと思わずに注意してみていてください。

ちなみにロードコースなどではピットの侵入方向が変わるのでピットウォールに対して左右が入れ替わりますがピットクルーも入れ替わって、ウォール側はいつもウォール側、アウトサイド側はいつもアウトサイド側を担当するのが普通です。

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