https://www.indycar.com/Fan-Info/INDYCAR-101/Latest-Rulebook
20210シーズンのインディカールールが発表されました。
主な変更点を確認します。
【オーバルでのダブルヘッダーイベントでの予選】
予選アテンプトでは連続2周を走行.。1周目ののタイムでレース1のスターティンググリッドを決定し、2周目のタイムでレース2のスターティンググリッドを決定する。と正式に付け加えられました。
昨年は急遽ダブルヘッダーレースに変更されたテキサスとゲートウェイで採用されていた暫定ルールが正式採用されます。
【デトロイトダブルヘッダーとIMSロードコース2での予選方法】
予選は2つのセグメントで構成される。
セグメント1は2グループに分けてそれぞれ10分間(レッドフラッグを含む)で行われ、それぞれ上位6台がセグメント2へ進出する。
それ以外は13番グリッド以降が割り当てられ、グループ1参加者は奇数グリッド、グループ2参加者は偶数グリッドが割り当てられる。
グループ1とグループ2のインターバルは5分。
セグメント2はセグメント1終了10分後に開始され、参加者の順位はリセットされる。
セグメント2は10分間(レッドフラッグ中は含まず)で行われ、最低5分間は実施される。
セグメント2ではポールポジションから12番グリッドまでを決定し、ポールポジションはフロントローインサイドとする。
【インディ500予選】
アテンプト中のチームフラッグによるウェーブオフ(4周消化前までのアテンプトの取りやめ)がなくなります。2日目は元々ウェーブオフはできません。グリーンフラッグを受けたら4周を走り切らなければなりません。
天候など不可抗力が原因で予選セッション終了時にスターティンググリッドが未決定の場合はエントラントポイントでグリッドを決定。
【ペナルティによる順位降格】
順位降格のペナルティを受けた車両はインディカーの許可がない限りグリーンになるまでピットインできない。つまりイエロー中のピットインによる順位後退はペナルティ消化とみなされないことになります。
【ドライバーヘルメットのダクトホース】
ヘルメットとエアインレットを結ぶダクトホースの内径は0.500インチ(1.27cm)以上なければならない。去年のインディ500予選で使われていたストローみたいな細いホースは使用禁止になります。
【タイヤ返却】
予選開始前までにオルタネート(レッドタイヤ)を1セット返却しなければならない。
これまでの3DAYイベントでは初日にプライマリータイヤとオルタネートタイヤそれぞれ1セット返却するルールでしたが、昨年は急遽レーススケジュールが短縮されたために暫定的に運用されていた返却ルールがルールブックに掲載されました。
その他にはクラッシュなどでダメージを受けたエンジンの交換に関するルールの一部が変更されています。
グループ分けするのはトラフィックを緩和してクリアラップを取りやすくするため。
グループ1が奇数グリッドになるのはほとんどの場合でグループ2の方が路面状況が良くなるからです。
例えば1周たった2キロ60秒のセントピートで24台が同時に出走したらクリアラップはほとんどとれないでしょうね。
これまでの自分の説明が十分ではなかったことに猛烈に反省しています。