【レースリポート】インディカーiRacingチャレンジ第3戦、パジェノーが作戦勝ち



第3戦最終順位 http://www.imscdn.com/indycar_media/documents/2020-04-11/indycar-boxscore.pdf
インディカーiRacingチャレンジ第3戦、2マイルオーバルで行われたミシガンの275は予選22位だったペンスキーのシモン・パジェノーがチーム総力で頭脳戦を戦いレースを制しました。

2位には予選4位のスコット・マクロクリンが入ってチーム・ペンスキーの1-2フィニッシュとなっています。

3位は今回は招待参加でインディカーレースデビューとなったNASCARドライバーのデイル・アーンハートJr.となっています。

今回のレースは85周でフュエルウインドウは約37周。通常は2ストップレース。しかし、レーススタート直前に予選8位のオリバー・アスキューがジャンプスタート気味の加速で前を走るローゼンクイストに接触。10台近くを巻き込むアクシデントでいきなりイエロー。

コーションラップは5周にも及び、22番グリッドと後方スタートだったパジェノーはアクシデントを潜り抜けて13位にポジションアップ。このコーション中にトップオフ(燃料満タンにし直し)して、レース残りを燃費走行での1ストップで走り切る作戦に切り替えました。
この最初のコーションでステイアウトしたトップ勢は2ストップが必要です。

パジェノーは燃費走行を続けてステイアウトし続けて45周目にはレースリーダーに。残り40周となったところでラストピットを行い、7秒遅れ10位でピットアウト。

ノーピットで燃費走行に徹したパジェノーの前は残り4周までに全車がピットインして、パジェノーは2位のマクロクリンに10秒以上のリード。

最終的に13秒もの差をキープしてパジェノーがインディカーiRacingチャレンジ初優勝となりました。2位のマクロクリンと3位のデイルJr.もパジェノーと同じ作戦でした。

リードチェンジは18回。そのうちの8回はセイジ・カラムとウィル・パワーによるもので、パワーは16秒遅れで4位フィニッシュし、これまでの4レース全てで4位以上でフィニッシュしています。

チームペンスキーは1台につきエンジニアの他にスポッター数人が参加し、1周ごとに表示される燃費(MPG)をもとにリアルタイムで燃費を計算して作戦やペースを設定しています。個人参戦のパロウやカイザーはパジェノーと同じ作戦をとりながらも燃費が最後まで持ちませんでした。

次回のインディカーiRacingチャレンジは4月18日開催で、開催レーストラックは無作為抽選で決められることになっています。

4月18日 “Random Draw” track (無作為で抽出)
4月25日 Circuit of The Americas
5月 2日  non-INDYCAR “Dream” track (インディカーレース未開催地)

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