インディカーでメディカルチームを主導したオリンジャー先生が亡くなる
2006-2018シーズンにかけてインディカーでメディアカルディレクターを務めたマイケル・オリンジャー先生が亡くなりました。
オリンジャー先生は1996年にインディカーセーフティチームに加入してコースサイド担当の医師を務め、2006年にヘンリ・ボック先生が引退した後は代わってシニアメディカルディレクターの職に就きました。
さらに2006年から10年以上に渡ってインディアナポリスモータースピードウェイでボック先生のもとで副メディカルディレクターを務め、チャンピオンシップドライバーアソシエーションからセーフティアワードが授与されています。
2014年にはインディアナ州初の救急医療センターで医療ディレクターに就任。さらにはインディアナ州立大学医学部で臨床救急医学の教授を務めた他、インディアナポリス消防局とインディアナポリス医療センターのメディアカルディレクターを務めました。
レース現場やインディアナ州関係以外でもオクラホマシティの爆破テロ事件、アトランタ五輪、ソルトレイクシティ冬季五輪、WTCテロ攻撃事件、スペースシャトルコロンビア号事故後のクルーのケア、ハリケーンカトリーナ他ハリケーン災害現場他、数の事故現場にも派遣されて医療業務に従事してきています。
マイケル・オリンジャー先生には多くの日本人ドライバーたちもお世話になっています。
69歳での逝去でした。
まだ、お亡くなりになるようなご年齢ではなく、医師の世界では後進の指導にも重要な役割を果たすキャリアレベルではないかと思います。とても悲しいニュースですが、先生のキャリアを詳しく解説いただき、ありがとうございます。