タイヤを持たすか、燃料を持たすか



デトロイトでの燃費はMPG=3.0。
1ガロン(3.8リッター)で3マイル(4.8キロ)走るという計算です。

燃料タンクは18.5ガロンなので、18ガロンまで使えるとして、18X3で54マイル走れることになります。

コースは1周2.35マイル(3.78キロ)なので、54÷2.35=22.9となり、満タンでは約23周走れる計算になります。

実際には燃料は最大で8%くらいまで絞って燃費走行できます。さらに早目にアクセルを戻して空走量を増やす(リフト&コスト)して、その分、走行周回数を延ばすことはできますが、パワーも減少し、ラップタイムも悪化するので、レース終盤の勝負どころでは燃費は悪くなるのが常です。

今回は2ストップ勢はほぼ全車がL46で2回目のストップをしているので、フューエルウインドウが23周というのは妥当な所です。

第2スティントでレッドタイヤを履いたレイホールが燃費を伸ばしたのはロッシを抜けないのとペースが上がらないので、燃費走行に切り替えていた結果です。

なので、レース終盤に出たフルコースイエローは結果的にみんなの燃費を助けたことになります。イエローが無ければ、燃料を持たすことで勝負しにくい状況になっていたでしょう。

2ストップ作戦は1スティントが長くなるので、必然的にラップタイムの落ちが大きいレッドタイヤで23周以上の走行を強いられます。

それを嫌ったチームが3ストップ作戦を選択したわけです。

今夜のレース2は降雨の可能性もあるので、レインタイヤ切り替えのチャンスを増やす3ストップが主流になるかもしれません。

1件のコメント

  1. 最初のイエローの時に、琢磨さんがピットインしなかったのが未だに「???」です。

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