開幕戦セントピーターズバーグGP まとめ



【セバスチャン・ブルデイがセントピート2連勝】 予選14位。オープニングラップで接触があって2周目にタイヤ交換のためにピットイン。これで21位まで後退。その直後のフルコースイエローで4周目にトップオフ(燃料つぎ足し)。そこから2ストップで走り切りました。

計算上では燃料がぎりぎり足りなかったので、レース残り20周を切ってからはトップから1秒落ちのラップタイムでトップ2台からは15秒近い遅れになっていました。しかし、幸いにも後ろのGレイホールも同じピットタイミングで燃費走行していたので抜かれないで済んだばかりかMチルトンがスピンして出されたフルコースイエローによって燃費も助けられました。

今シーズンからジミー・バッサーとジェームズ・サリバンの二人の共同オーナーが加入し、シールマスターという新しいスポンサーを得た中で、7年間住んできた地元のセントピーターズバーグでの優勝はブルデイにとって非常に大きな意味を持つ優勝でした。

【69周をリードしたウィッケンズ】 最後のリスタートで混乱してうまくリスタートできなかったとレース後にコメント。ロッシがインに入ってくるのが見えていたので、ウィッケンスは2位フィニッシュでもやむなしと、あえてスペースを空けたものの、グリップを失ったロッシにぶつけられる形になっていました。

ウィッケンズは「無線ではリスタートになると言ってきたが、ペースカーのフラッシュライトが点滅したままだったので状況がわからすに想い通りのリスタートができなかった、でもそれは大きなマターではなかったが・・・」とNBCSNの取材に対してコメント。

【最後のリスタート】 残り1周からのリスタートになるかと思われましたが、止まっていたチルトンの再始動が早くできたので、ペースカーがターン10に差し掛かる前にレースコントロールはチーム向けの一斉通知で「これでリスタート、ペースカーはライトをオフに」と伝えています。ペースカーはライト消灯が遅れてターン13で消灯していますが、各チームはその周でのリスタートを把握しています。2番手のロッシも把握したうえでリスタートしています。ルーキーのウィッケンスは混乱があったようです。

【プッシュトゥパス(P2P)ルール】 ルール上は「レーススタート時とラスト2周以降のリスタートではコントロールライン手前では使用できない」とあります。今回はリスタート前の時点で残り3周(リスタート以降で残り2周)だったので、今回の最後のリスタートではP2Pの使用は可能でした。今年のルールブックでは「レーススタートとホワイトフラッグ掲示のリスタートではコントロールラインを通過するまでP2Pは使用できない」と記述が変更されています。

【ロッシの言い分】 リスタート後に一瞬ウィッケンスがブロックする動きを見せたので、それでインに避けた時にラインから外れてコース上のタイヤカスを大量に拾ってしまいコントロールができずに最悪の結果になってしまったとコメント。

【活躍を見せながらも不運に泣いたルーキー勢】 ジョーダン・キングは予選4位から6周目のリスタートでウィッケンズをかわしてラップリードも記録したものの、接触でサスペンションアームを曲げてしまって3周遅れの21位に。予選3位だったマテウス・レイストはギアが3速から動かなくトラブルで長いピットストップを余儀なくされた上に最後はアウトラップのターン3でクラッシュしてレースを終えました。最終的にルーキー最上位は16位フィニッシュのザック・ビーチでした。

【ペンスキー勢の沈没】 3台ともトラブルで7位のJニューガーデンが最上位でした。フロントロースタートのWパワーはオープニングラップでスピン。Jニューガーデンは39周目のリスタート後に接触でタイヤをバーストさせて最後尾にまで後退。Sパジェノーは22周目のアンダーグリーンでの1回目のストップでエアガンにトラブルが発生して時間をロスしたうえにエンジンストールして20位まで後退。13位でフィニッシュしています。

【最後尾スタートから2位フィニッシュのGレイホール】 7周目にピゴットと接触してスピン。8周目に2回目のフルコースイエローで1回目のピットストップ。43周目のイエロー中の2回目のピットストップまで頑張ってステイアウトして以降はブルデイの後ろにぴたりと着けて一緒に上位に上がってきました。

【Sディクソン】 琢磨選手に追突してそのフルコースイエロー中にペナルティでリードラップ最後尾に後退。80周目にピットスピード違反でドライブスルーのペナルティを受けています。でも6位フィニッシュしています。

【新しいレースディレクター】 これまでレースディレクターを長年務めてきたブライアン・バーンハートはその職を離れてハーディングレーシングの社長に就任。変わってIMSAでオフィシャルをしてきたカイル・ノバックがレースディレクターの職に就きました。今回はその最初のレースということでした。

【松浦プロの予言】 残念ながらすべてはずしました。
レース終盤にウィッケンズとロッシの2台が抜け出すなかで、私がトークバックで「これでイエローが出たら一気に状況が変わるよ」と伝えたところ、「もうレースはだいぶ落ち着いてきてしまったので(イエローは出ないでしょ)」ともコメント。

4件のコメント

  1. ウィケンスは今後もかなり期待しています。オープンホイールのレースからは暫く離れていましたが、いきなりこれだけの走りを見せてくれたのは流石でした。
    1. MISTER74さんへ
      次戦のオーバルでのお手並みも拝見したいところです。
  2. 録画時間間違えて、ブルデーのインタビューがカット…すごくショック。でも、優勝はうれしいですね‼松浦さん、ブルデーのマシンカラー好きだって言ってましたが…工事中?近寄るな危険でしたっけ?(笑)私は、KV時代のが好きなのに…。レイホールの2台がかっこよくて好きです。あと、パワーの奥さまのライバル出現ですね。

コメントを残す