2ストップか、3ストップか
ロングビーチはピットロードが長く、1回のピットインで失うのは「約28秒+給油時間」です。よって、ピットストップを1回少なくできれば、28秒ほどの貯金を得ることになります。
2ストップ狙いは燃費走行とロングランでのタイヤの消耗で失うタイムを28秒以内に抑えて前に出ようという作戦です。
2ストップ狙いで行ったのはヒンチクリフ、レイホール、ハンターレイ、ロッシ、ブルデイの5台。ブルデーは最初のイエローでピットインしていますがタイミング的には2ストップ勢と同じ狙いです。いずれもホンダユーザーでした。
結果的にハンターレイとロッシにトラブルが発生しましたが、ポジション的には2台とも表彰台確実のレースでした。
3ストップ勢は消耗したタイヤでのロングランをすることなしに、燃料フルリッチでハイペースをキープしようという狙いで、イエローが2回目のピットタイミングに会えばロスタイムを減らすことができる上に、2ストップ勢はマージンを失って差が無くなるという狙いでした。
3ストップでの最上位は予選8位から3位フィニッシュしたニューガーデンでしたが、ハンターレイとロッシにトラブルがなければ5位どまりでした。
今回のレースはスタート直後に、4周のイエローラップがあったので、その時点で2ストップ勢が有利になったはずでしたが、シボレー勢は誰も2ストップを狙わなかったので、燃費的にはホンダ勢が圧倒的に有利なのかもしれません。